特Aは日本一おいしい米の印?
品種と買い方
特Aは順位ではなく、基準米と比べた相対評価の区分です。基準米は複数産地のコシヒカリをまぜたもので、それより特に良好という位置づけであり、絶対評価でもありません。
言われていること
特Aの表示は最上位のおいしさの証明だ、と広告や店頭の掲示、産地の宣伝が伝えています。「特A米」「特A評価受賞」といった言い切りも見かけますが、日本穀物検定協会は表示のときに産地品種銘柄・協会名・対象の産年を添えるよう求めており、特Aの表示の扱いには決まりがあります。産地の名前と組み合わせた言い方も広く使われています。
測るとどうか
特Aは、協会が作った基準米(複数産地のコシヒカリをまぜたもの)と比べて特に良好、という相対の区分です。令和7年産は144産地品種中、特Aが43点、Aが71点、A'が30点で、BとB'は該当がありませんでした。順位でも絶対評価でもなく、コシヒカリを物差しにした位置づけで、評価の単位は産地品種銘柄です。
誰が・何を・どう測ったか
一般財団法人日本穀物検定協会の食味ランキングです。対象は道府県が選出した作付1,000ha以上または生産量5,000t以上の産地品種銘柄で、専門の評価員20名が外観・香り・味・粘り・硬さ・総合の6項目を基準米と比べます。流通するすべての米を評価したものではなく、供試された試料はその年のものに限られます。
だからどうする
特Aの表示を見たら、産年と産地品種銘柄がどこまで書かれているかを確かめる。評価は産年ごとに入れ替わるので、産年のない表示は現在の評価を示しません。商品そのものの評価ではないという注記も併せて読み、単一原料米など別の欄と混ぜずに見ます。表示のどこに何が書かれているかを一度覚えれば、店頭で迷わずに済みます。
まだ分かっていないこと
専門評価員の評価と、家庭の炊飯器で炊いたときの感じ方がどれだけ一致するのかは示されていません。産年をまたいで同じ産地品種の評価がどう動くのかを整理した公開データも見当たらず、対象に選ばれなかった産地品種銘柄の位置づけも、食味官能試験の生の点数も分かりません。評価員の選抜と訓練の詳細も示されていません。