ツユクサ

夏に出る草

触れたときの扱い: 特に知られた刺激はない / 見ごろ: 夏(7〜8月)

青い花びらは、朝のうちしか開きません。二つ折りの緑の苞から花が一つずつ出て、昼にはしぼむので、探すのは午前の湿った場所に限られます。

ここだけ見る(決め手)

見るのは花の形です。大きな青い花びらが上に2枚、下に小さく白いものが1枚あり、この不ぞろいが決め手になります。花序は二つ折りの緑の苞に畳まれ、花は一つずつ順に開きます。雄しべは6本のうち2本だけが長く、残りは黄色いY字形の飾りです。苞を指で開くと次のつぼみが見えます。茎は地面を這い、節ごとに向きを変えて立ち上がります。

いつ、どこに出るか

7月から9月の午前中に限られます。昼を過ぎると花はしぼんで青も消えるため、同じ場所へ午後に行っても見つかりません。出るのは側溝のへり、北向きの塀ぎわ、植え込みの根元といった、半日陰で土が乾かない帯です。日なたの乾いた空き地ではメヒシバに置き換わって姿を消すので、時間と場所の両方がそろって初めて見つかります。

よく似た草との違い

街で紛れるのは三つです。マルバツユクサは葉が丸みを帯び、苞のふちが合わさって袋状になります。外来のトキワツユクサは花が白く3枚そろい、環境省の生態系被害防止外来種リストで重点対策外来種に挙げられています。この区分はリスト上の位置づけで、特定外来生物の運搬のような法の規制とは別です。イボクサは淡い紅色の花で、湿った水路ぎわに出ます。

触れたらどうなるか

気を付けるのは汁ではなく、花びらの色です。葉と茎と花に、知られた刺激の報告はありません。茎を折ると粘りのある透明な汁が出ますが、皮膚の症状がまとまって報告された例は見当たりません。一方で青い花びらの色素は水に溶けやすく、指や白い服に付くと薄い青が残ります。花は摘まず、苞を指で開いて中を見ます。植え込みの中は管理者の場所なので、公園の木と草に従います。

増え方

種と、這う茎の両方でふえます。節から根を下ろし、一株が横へ広がって群れになります。この点はシロツメクサと同じ型です。花のあとのさやは熟すと二つに割れ、中の種は土色でしわが寄り、落ちた足元の土にまぎれて見えなくなります。上を刈っても、残った節から数日で立ち上がります。土をいじった湿り気のある場所ほど、翌年に濃く出ます。