ヒメジョオン
夏に出る草
触れたときの扱い: 特に知られた刺激はない / 見ごろ: 初夏(6〜7月)
茎を折ると、中まで白い髄が詰まっています。中が空のハルジオンと入れ替わるように六月から咲きはじめる草で、つぼみは垂れずに上を向きます。
ここだけ見る(決め手)
見分けは茎の中身、つぼみの向き、葉の付け根の三点です。茎を一本だけ折って断面を見ると、白い髄が中まで詰まり、空洞はありません。つぼみは垂れずに上を向き、下のほうの葉は柄があって茎を抱きません。頭花は白から淡い紫で、まわりの舌状花は幅がやや広く数十枚ほどです。糸のように細い花びらが百枚を超えるハルジオンと比べると、一枚ずつ数えられます。
いつ、どこに出るか
6月から10月まで、日当たりのよい空き地、造成地、道路ののり面に立ちます。春のハルジオンが4月から6月で退いたあとを継ぐ形になるので、同じ空き地でも咲く時期がずれます。立った株を地際から測ると30cmから150cmまで幅があり、刈られた場所にも同じ年のうちに背の低い株が戻ります。国立環境研究所の侵入生物データベースは、北アメリカ原産としています。
よく似た草との違い
対にするのは春のハルジオンです。茎を折るとあちらは空洞、こちらは詰まっています。つぼみはあちらが垂れ、こちらは上向き、葉の付け根もあちらは茎を抱きます。同じ空き地に立つヒメムカシヨモギやオオアレチノギクは、頭花が直径3mmほどと小さく、白い舌状花がほとんど目立ちません。背丈は1mを超えて細長く伸びます。
触れたらどうなるか
折るのは茎の一本だけです。葉にも茎にも花にも、知られた刺激の報告はありません。決め手が断面にあるので手が触れるのは折り口で、そこににじむのは水気のある汁がわずかという程度です。それでも折った手で目をこすらないこととし、見終わったら手を洗います。空き地でも植え込みでも地面には持ち主がいるので、公園の木と草の扱いに合わせ、株ごと抜かずに一本で足します。
増え方
ふえ方は種だけで、地下茎で横に走ることはありません。冠毛のついた痩果が風に乗り、土をいじった直後の裸地にいち早く入ります。芽生えは秋のうちに根元の葉を広げたまま冬を越し、翌年に立ち上がる越年草です。環境省の生態系被害防止外来種リストは Erigeron annuus を「その他の総合対策外来種」に挙げており(2015年3月26日版)、セイタカアワダチソウと入れ替わりながら群落になります。