オオバコ
夏に出る草
触れたときの扱い: 特に知られた刺激はない / 見ごろ: 初夏(6〜7月)
踏まれる場所にだけ、まとまって出ます。葉には太い脈が5本前後まっすぐ走り、株の中心から細い棒のような穂が立ち上がるのが目印です。
ここだけ見る(決め手)
決め手は出る場所そのものです。園路の中央、駐車場のわだち、校庭の隅など、人や車に踏まれる面に帯を作って出ます。葉は卵形で、太い脈が5本前後、根元へ集まる形に走り、ちぎると白い筋が糸のように残ります。中心から10〜20cmの棒状の穂が立ち、小さな花が下から順に開きます。YList は Plantago asiatica を標準として当てています。
いつ、どこに出るか
初夏(6〜7月)に穂が立ち、5月から9月まで花が続きます。葉は一年を通して残り、冬も地面に張り付いたまま見つかります。乾いた裸地に強く、踏まれて他の草が倒れる場所ほど密度が上がります。逆に誰も歩かない草地では丈の高い草に覆われて消えます。公園なら、公園の木と草の手入れが行き届いた芝地よりも、園路の縁を探すほうが早く見つかります。
よく似た草との違い
同じ属で紛らわしいのは、ヨーロッパ原産のヘラオオバコです。あちらは葉が細長いへら形で斜めに立ち上がり、穂は2〜5cmと短い円筒で、白い雄しべの輪が下から上へ移っていきます。もう一つはツボミオオバコで、全体が白い軟毛におおわれ、花が開かないまま実ります。北米原産で、車のわだちや駐車場の砂利など、オオバコより乾いた面に出ます。
触れたらどうなるか
特に知られた刺激はない側の草です。葉・穂・根のどれについても、かぶれを起こしたという記録は知られていません。ただし出る場所が靴底とタイヤの通り道なので、葉に付いているのは泥と油です。葉をちぎって脈を確かめた後は手を洗う、それで足ります。種子は濡れると粘るため、靴の溝に入ったまま気づかず持ち帰ることがあります。
増え方
種子で増え、運ぶのは靴とタイヤです。実は熟すとふたが外れるように横へ割れ、中の種子が数粒ずつこぼれます。種皮は濡れると粘液を出して膨らみ、靴底やタイヤ、動物の足に貼り付いたまま運ばれます。雨上がりに踏まれた面ほど、付いて出ていく数が増えます。踏まれる道に沿って続くのはこのためで、踏まれても倒れない体と、踏む相手に運ばせる種子がひと組になっています。