ドクダミ

夏に出る草

触れたときの扱い: 樹液・毛・汁に注意(触れたら洗う) / 見ごろ: 初夏(6〜7月)

白い十字が浮かぶ、日陰の草です。花びらに見える白い4枚は総苞で、中心に立つ黄色い棒のほうが花の集まりにあたります。

ここだけ見る(決め手)

見る順は三つです。まず花びらに見える白い4枚で、これは花弁ではなく花序を支える総苞にあたり、中心の黄色い棒に小さな花が並びます。次に葉で、先のとがった心形、裏はしばしば赤紫を帯びます。最後は葉や茎を傷つけたときのにおいで、この三つがそろえば他の草と重なりません。ドクダミ科の一属一種で、学名は Houttuynia cordata です。

いつ、どこに出るか

初夏(6〜7月)、白い総苞が開く5月下旬から7月が一番分かりやすい時期です。場所は日陰で、建物の北側、塀の内側、植え込みの下、側溝のふたの縁など、半日以上日の当たらない湿った土に面で広がります。日なたの乾いた空き地ではメヒシバに置き換わります。葉は春から秋まで残るので、花がなくても場所は分かります。

よく似た草との違い

白い4枚を花弁と読むと、まったく別の草を探すことになります。葉の形だけならつる性のヘクソカズラと迷いますが、あちらは茎が巻きついて登り、葉が向かい合って付きます。ドクダミの茎は立ち、葉は互い違いです。園芸として植えられる斑入りや八重咲きの株もあり、白い部分が幾重にも重なる株でも、葉の形とにおいは変わりません。

触れたらどうなるか

チップは樹液・毛・汁に注意(触れたら洗う)に置きました。対象は葉や茎を折ったときに付く汁とにおいで、においは手に移ると水だけでは落ちにくく、半日残ることがあります。皮膚が赤くなる例は多くありませんが、汁の付いた手で目をこすらないことは同じです。刈り込みの後に落ちた茎を素手で拾ったときは、刈った草と剪定枝の始末と合わせて、石けんで洗うところまで行います。

増え方

白い地下茎が横へ伸び、面で群れを作ります。地下茎は地表から5〜15cmほどの浅い層を走り、節から新しい芽を立てるため、群れの縁が毎年少しずつ外へ動きます。切れた地下茎の断片からも芽が出るので、土をいじった場所では飛び地のように現れます。種子も作りますが、街で目にする広がり方はほとんど地下茎のほうです。