メヒシバ

夏に出る草

触れたときの扱い: 特に知られた刺激はない / 見ごろ: 夏(7〜8月)

穂が指を広げた形に分かれたら、メヒシバです。細い茎が地面を這って節から根を下ろし、夏の空き地と歩道の目地をいちばん広く覆います。

ここだけ見る(決め手)

穂の形で決まります。茎の先から3〜8本の細い枝が指を広げた形に出て、その一本ずつに小さな粒が二列で並びます。もう一つは足元で、細い茎が地面を這い、節から根を下ろします。そのため一株を引くと、畳のように広い面がまとめて持ち上がります。葉は柔らかく、葉鞘に長い毛が見えます。YList が当てる学名は Digitaria ciliaris です。

いつ、どこに出るか

夏(7〜8月)、7月から9月が最も目立ちます。空き地、歩道の目地、花壇の縁、駐車場の砂利と、夏の街で最も面積を占める草です。芽生えは春の終わりから初夏で、気温が上がってから一気に伸び、ひと月ほどで地面が見えなくなります。冬には枯れて姿を消し、同じ地面は冬から春のあいだスズメノカタビラに入れ替わります。夏と冬で主役が交代する場所と見ると探しやすくなります。

よく似た草との違い

対になるのはオヒシバです。株が硬く、根が塊で張るため、引こうとすると手が滑るほど抵抗し、YList の別名がチカラグサであるのはここから来ています。メヒシバは細い茎が途中でちぎれ、手ごたえが軽く残ります。穂も違い、オヒシバは太くて平たい枝が2〜7本、メヒシバは細い枝が3〜8本です。イネ科は穂の付き方から入るのが早く、言葉の側は花序にまとめました。

触れたらどうなるか

特に知られた刺激はない側です。葉・茎・穂のどれについても、皮膚炎の報告は上がっていません。ただし葉のふちは細かいぎざぎざで、勢いよく手を滑らせると紙で切ったような線が付くことがあります。這った茎は土をかんでいるため、握った手には砂が残ります。花粉はイネ科なので、穂の出る時期に反応する人はいます。切り傷のほうは葉のふちで切る傷に分けました。

増え方

一年草で、種子と這う茎の二本立てです。穂の枝には粒が二列で数十個並び、株全体では数千の単位になります。こぼれた種子は土の中で冬を越し、翌年の初夏に芽生えます。もう一方は節から根を下ろす茎で、一夏で一株が直径50cmを超える面に広がります。刈られても地際の節が残れば伸び直すため、刈り込みの高さでは減りません。