a / an

超頻出

a・anは、aを単独で読めば「エイ」ですが、文中の冠詞としては/ə/(シュワー)になる語です。アルファベットの名前で読んではいけない、という点で規則外です。次の語が母音の音で始まるときはanになり、an hour(hを読まない)、a university(ユで始まる)のように、つづりではなく音で決まります。

なぜ規則外?

a を単独で読めば「エイ」ですが、文中の冠詞としては /ə/(シュワー)です。アルファベットの名前で読んではいけない、という点で規則外です。語源辞典 Etymonline によると、a は「ひとつ」を表す古英語 an が12世紀半ばごろに子音の前で n を落とした形で、14世紀半ばにはその脱落がほぼ完了しました。

読み方

通常は /ə/ で「ァ」、an は /ən/ です。強形は /eɪ/ で、Martin Weisser の表(元は Roach 2009)では、文末や対比・強調のときは弱形になりにくいとされます。Kim らの実験では、a long と along はくだけた発話でほぼ同じ音になり、聞き手は文脈で判断しました。

使われ方

次の語が母音の音で始まるとき an。the と同じく、つづりではなく音で決まります。an hour(h を読まない)、a university(ユで始まる)が典型例です。Etymonline によると、1600年ごろから h を読む語の前でも n が消え始めました。Grammarphobia は、h を読む historic には a を使い、an historic は英国でも気取りと見られる、と述べています。

出典

  1. 資料・英語 Etymonline(Douglas Harper) an
  2. 資料・英語 Martin Weisser Strong & Weak Forms
  3. 論文・英語 Kim D, Stephens JD, Pitt MA(2012) How does context play a part in splitting words apart? Production and perception of word boundaries in casual speech
  4. 資料・英語 The Grammarphobia Blog(2012) Historic article

解説動画: a と the の違いと、a が前の語につながる音/『あいうえおフォニックス』英語発音

1つのときは必ず要る: 数えられる名詞が1つのときは、a か the か「誰かの」を必ず付けると説明している。2匹以上のときは何も付けない。I saw a dog のように、ただの犬なのか特別な犬なのかを説明しないといけないというところから入り、クイズ形式で確かめている。

a と the の違い: a はたくさんある中のどれでもいい1つ、the は相手にも分かっている決まったもの。I need a pen はどのペンでもよく、the pen は「あのピンクのジェルペン」。I asked a teacher は誰でもいい先生、the teacher は音楽の先生のように話が通じている相手を指す、と対で並べている。

発音は前とつながる: a は前の語につながることが多いので注意としている。need a pen、read a book、ask a teacher は、a を切り離さず前の語と続けて言う。例文練習も watch a movie、ride a bike と、a を含んだかたまりのまま繰り返す形になっている。