ピラティス
整える
動かしているのは、意識したことのない筋肉
どんな趣味?
腹の奥や背骨まわりの、普段は意識しない小さな筋肉を狙って、ゆっくり正確に動かします。回数も勢いもいらず、骨盤や肋骨の位置を数ミリ単位で直すような作業で、終わった後は疲れているのに姿勢がまっすぐになります。ばねの付いた専用マシンを使う形式とマット一枚でやる形式があり、前者は初回から効き方が分かりやすいです。指示どおりに動かせているかは自分では見えないので、見てくれる人がいる前提の運動です。
始めるのに要るもの
マット形式なら自宅でマット3千円前後から始められますが、最初の数回は指導を受けたほうが結果が早い分野です。マシンを使う体験レッスンは千〜3千円が中心で、無料の回を出すスタジオもあります。続けるなら入会金と月会費で初月1万5千〜2万5千円、都度払いなら1回4千円前後が目安です。服は体の線が見えるものを求められることがあります。
最初の一歩
今週末は、近所のスタジオかフィットネスクラブの体験レッスンをひとつ予約します。マシンを扱う形式は定員が少なく週末は早めに埋まるので、数日前に押さえます。当日は水を持って行き、滑り止め付きの靴下は現地で買えるか借りられるかを予約のときに確かめます。痛い場所と過去のけがは、始まる前に伝えてください。迷うときは教室・スクールの選び方も見ておくと決めやすくなります。
続けるとどうなるか
二、三か月で、立っているときの重心や座り方が変わり、長時間のデスクワークでも腰が固まりにくくなります。半年ほど通うと、自分の体のどこが眠っているかを言葉で説明できるようになり、筋トレや走る動きの質まで上がります。指導者向けの養成コースへ進む人もいますが、そこは数十万円規模の投資になります。
向き不向き・注意
継続的な費用が高いのがいちばんの弱点で、月に四回通うだけでも年15万円を超えます。効果は通っている間の意識に支えられているため、やめると数か月で元に戻りやすいです。指導者の資格は団体ごとの民間の認定が中心で、公的に統一された免許ではありません(制度の詳細は所管の最新情報を確認してください)。汗をかいて発散したい人には物足りなく感じられます。
解説動画: 胸式呼吸から始める自宅ピラティスの基本メニュー/YUMI TAKAMI /ヨガピラティス専門チャンネル
概要: 自宅でできる基本のピラティスとして、仰向け・横向き・うつ伏せの三つの姿勢を通しで行う。先に呼吸と骨盤・背骨のポジションを作り、そこへ少しずつ動きを足していく組み立てで、動作ごとに吸うか吐くかを指示しながら進む。全身をまんべんなく使えるので毎日続けてほしいとしている。
手順: 仰向けは膝を立て、首の後ろと腰の後ろに手のひら1枚分のすき間を残す姿勢から。鼻から吸って肋骨をふくらませ、口から吐いて締める胸式呼吸を練習する。腰とマットのすき間を埋めてからお尻を持ち上げ、片脚ずつ90度に上げ、背骨を上から順に下ろして戻る。
手順(横向き・うつ伏せ): 横向きでは下の腕を枕にし、骨盤を正面に向けてから上の脚を腰の高さへ。かかとを押し出して前、つま先を伸ばして後ろへ振り、次に両脚をそろえて床すれすれまで下ろして上げる。最後はうつ伏せで上体を起こして背中側を使い、チャイルドポーズで呼吸を整えて終わる。
注意: 脚を上げる動きは腰が反りやすいため、お腹を引き入れてマットとのすき間を埋めたまま行うよう繰り返し注意している。横向きでは骨盤が天井を向いたりうつ伏せ側に倒れたりしないようにし、脚を振る範囲も腰が反らない手前までと線を引いている。