片づけ・断捨離
整える
捨てているのは物ではなく、判断の先送り
どんな趣味?
引き出し一つ、棚一段と範囲を区切り、全部出して、要るものだけ戻します。判断のほとんどは「いつか使う」をどう扱うかに集約され、迷う時間が長いものほど、実際には使っていないという目安が働きます。片づいた場所からは探し物が消え、朝の支度が数分短くなるという形で効果が返ってきます。
始めるのに要るもの
必要なのはゴミ袋と段ボール、それに時間だけで、千円以内です。収納用品は減らし終わってから買うのが鉄則で、先に買うと入れ物のぶんだけ物が増えます。粗大ごみは自治体への申し込みが要り、1点数百円から千数百円の手数料がかかります(品目と料金は自治体の最新情報を確認してください)。
最初の一歩
今週末は、玄関の靴か洗面台の引き出しを一つだけ決めてやってみます。所要30分、全部出して、拭いて、この一年に使ったものだけ戻します。迷ったものは箱に入れて日付を書き、三か月触らなければ手放すと決めておきます。売れそうな物は分けておくだけにして、売るときのことは後でまとめて考えれば十分です。
続けるとどうなるか
数か月かけて家を一巡すると、物の総量と自分の買い方の癖が見えてきます。掃除の時間が短くなり、探し物と二重買いが減ります。ここまで来ると関心は片づけから物の入り口へ移り、買う前に置き場所を決める習慣がつきます。置き場所を先に決めるという発想は、道具の多い趣味を新しく始めるときにもそのまま効きます。
向き不向き・注意
勢いで捨てると契約書や保証書、写真など、二度と戻らないものまで手放します。書類と思い出の品は別扱いにしてください。家族の物を本人の同意なく処分するのは関係が壊れる原因になるので、共有スペースから手を付けるのは避けます。不用品回収では高額な追加請求のトラブルが起きており(業者の許可の要否は所管の最新情報を確認してください)、その場で契約しないのが安全です。
解説動画: やる気が出ない・減らせないを解く片づけ5か条/七尾亜紀子の整理収納レッスン
概要: 整理収納アドバイザーが、片づけでつまずきやすい場面を5つ挙げ、それぞれの抜け出し方を順に示す。やる気が出ない、どこから手をつけるか、物が減らせない、置き場所が決まらない、収納用品が選べない、という並びで、これならできそうと思える線まで下げるのが全体に通る考え方。
はじめの一歩: やる気は待っていても出ないので、先にハードルを最大限まで下げる。勧めるのは1日1つ何かを捨てる習慣で、明らかなゴミでも構わない。毎日同じ時間に捨てる時間を決め、忘れるならアラームに入れる。慣れたら数を増やすが、上げすぎるとかえって逆効果になると釘を刺す。
手順: どこから始めるか悩む時間がもったいないので、目についた小さなケース1つの中身を全部出す。よく使う1軍、たまに使う2軍、ほとんど使わない3軍に分け、要らないものを処分してから使用頻度の高い順に戻す。小さな場所でも片づけられたという成功体験がやる気につながるとしている。
物を減らす: 捨てるのが苦手な人は「捨てる」より使うものを選ぶへ意識を切り替える。3軍のうち迷うものは保留ボックスへ入れて別の場所に置き、普段使う場所にはよく使うものだけを残す。空きがあれば戻してよく、なければ入れ替えるか、有料の預かりサービスを使ってでも取っておきたいかを考える。どちらも嫌なら今の住まいには容量オーバーだと割り切る。
置き場所と収納用品: スペースごとに役割を決め(コンロ下は火のまわりで使う調理器具など)、役割に合うものだけを戻し、出たものを次の場所へ送る玉突き移動で定位置を決めていく。収納用品は先に紙袋や空き箱で仮の収納を作り、必要なサイズと個数を掴んでから買う。使い回せる定番品を選ぶと別の場所へ回せて無駄にならない。