カップと重さの違いと、水の量の決め方。
米を量る最初の分かれ道は、体積か重さかです。1合は180mLという体積の単位で、合ではかるときの精白米はおよそ150g、無洗米で炊くときの無洗米は肌ヌカが無いぶん同じ180mLに多く詰まり、およそ160gになります。炊飯器に付く計量カップはこの180mL仕様で、一合升も同じ容積の道具です。調理用の200mLカップをそのまま使うと、体積で約1.1倍、精白米なら170g・無洗米なら180g相当が入り、知らずに量ると1割強多く入れたまま炊くことになります。
詰め方のばらつきを消したいなら、重さではかる方法に移ります。はかりに米をのせて重さを読む方法で、すりきりにしたか山盛りにしたかの差が出ません。日本語の計量動画は、180mLの計量カップにすりきり一杯にした米を実際にはかりに乗せ、147gという値を示しています(農林水産省の約150gに近い値です)。
水の量は、この重さに対する比で決めます。農林水産省の基準は米の重さの1.5倍(容積では1.2倍)で、近年の電気炊飯器は蒸発が少ないぶん1.3〜1.4倍とされています。好ましい炊き上がりは米の重さの2.1〜2.3倍(2.2倍前後)とされ、炊き上がり倍率で炊いたあとに確かめられます。どの比を選ぶかは自分で決め、動かすなら0.05倍(1合あたり約7.5mL)ずつ、浸漬吸水率の測定や炊き上がりの硬さを見ながら進めます。
この比は洗米後の付着水を含んだ値なので、洗うと米は約10%重くなります。比を当てはめる重さは、洗う前の乾いた米の重さに決めておきます。
海外の動画では比の立て方自体が違います。Gordon Ramsay(イギリスのシェフ)は番組で、バスマティ米400gに対し水600mLという体積どうし1対1.5の比で炊く手順を見せています。BBCの料理コーナーはすすいだ米に対して体積で2倍の水を使う「吸収法」で炊くと説明しています。どちらも重さではなく体積を基準にしており、使う米や計量カップが変われば同じ比でも中身は変わります。
量り違いで起きやすい失敗は、目盛りと計量カップを混ぜて使うことです。水をはかるの目盛りは付属の180mLカップを前提にしているので、カップを変えたら基準からやり直すことになります。無洗米で炊く場合も1合の重さが変わるので、比の計算をやり直します。動かす数字は一度に一つに絞り、重さと決めた比を記録に残しておくと、次に炊くときの出発点になります。
出典
- 公的機関 農林水産省 米の調理特性
- 動画 神谷研究塾 よしえのごはん大好き 和食の基本〜神谷流正しいお米の計量の仕方〜 お米 炊き方 料理 家庭料理
- 動画・英語 Gordon Ramsay How To Cook The Perfect Rice | Gordon Ramsay
- 動画・英語 BBC How you've been cooking rice WRONG your entire life - BBC
