ウグイス
公園と林
いつ日本にいるか: 季節で移動する(漂鳥)
姿を探す前に、声で気づく鳥です。藪の中で動くので全身は見えにくく、決め手になるのは長い眉斑と細い嘴、それに茶褐色一色の地味な体です。
まずここを見る
先に耳が気づき、目で追いつけないまま終わることの多い鳥です。それでも姿が出たときは、上面がオリーブ色を帯びた茶褐色、下面は汚れた白という地味さそのものが手がかりになります。目の上には眉斑が細く長く走り、小さな虫をつまむための細くとがった嘴が横顔を決めます。尾は体に対して長く、藪から藪へ低く飛び移るときにその長さが見えます。
大きさとかたち
全長は雄が約16cm、雌が約14cmで、雌雄で数cmの差がつく鳥です。図鑑の数字は標本を伸ばして測った長さなので、藪ごしに見る姿の印象とはずれます。スズメと重なる大きさでありながら、胴も尾も細長く、頭が小さい輪郭に見えます。翼は短くて丸く、林の下ばえを渡り歩くのに合った体つきです。同じ藪で大きさの違う二羽が動いていれば、雌雄の差を見ていることがあります。
いつ・どこで会えるか
季節で高さを変える漂鳥で、夏は山地や高原の林のふちとやぶ、冬は平地へ下りて公園の低木や河川敷の草むらに入ります。市街地の公園でも常緑の低木がまとまっていれば入り、声のする藪のふちを回ると姿が出ます。1970年代に25,025羽が記録されたのに対し、2016〜2021年の全国鳥類繁殖分布調査では23,422羽にとどまり、シカが下ばえを食べて藪が減った山地での減りが指摘されています。
こえ
春から夏の「ホーホケキョ」は雄のさえずりで、ウグイスのホーホケキョに細かく書きました。秋から冬は「チャッ チャッ」と舌打ちのような地鳴きに変わり、これをウグイスの笹鳴きと呼びます。冬の藪から短い音が続けて届いたら、この声を疑います。もうひとつ「ケキョケキョケキョ」と急いで続ける声があり、近くの人や外敵に気づいたときの警戒として知られます。さえずり始めは2月から3月で、はじめは節がそろわず途中で切れます。
そっくりな鳥との違い
取り違えのほとんどはメジロとの間で起こります。「ウグイス色」として思い浮かべる黄緑はメジロの側の色で、この鳥は茶褐色です。メジロは目のまわりが白く縁取られ、嘴も細く下へ曲がり、花の蜜を吸いに開けた枝先へ出てくるので、藪から出ないこの鳥とは居場所も違います。並べ方はメジロとウグイスに、言い伝えの側は梅にとまる緑の鳥はウグイスにまとめました。