エナガ

公園と林

いつ日本にいるか: 一年中いる(留鳥)

丸い体に、柄のような長い尾が付きます。羽毛の玉へ細い棒を挿したような形なので、色を確かめる前に輪郭だけで見当がつきます。

まずここを見る

体の輪郭だけで見当がつきます。丸くふくらんだ体から細長い尾がまっすぐ伸び、全体が柄杓のような形になります。顔は白く、眉斑の位置から後ろへ黒い線が走ります。背と尾は黒く、肩から腹にかけて淡い葡萄色が差します。枝先で逆さまにぶら下がりながら小さな虫を拾い、数秒で次の枝へ移ります。小さな影が次々と同じ方向へ渡っていくなら、この鳥の群れです。

大きさとかたち

全長13cmという数字は、半分近くを占める尾まで含んだ値です。そのため胴だけならメジロより小さく、身近な鳥のなかでもとりわけ小さな体です。この体格が枝先での動きを支えていて、細い枝の先端にぶら下がっても枝がたわみません。尾羽は段になって重なり、飛ぶとわずかに広がります。羽をふくらませた冬の姿は、さらに丸く見えます。

いつ・どこで会えるか

渡りをせず、同じ林で一年を過ごします。秋から冬は混群の中心になり、シジュウカラやコゲラと列を作って林を移動します。全国鳥類繁殖分布調査 2021 では、記録された個体数の合計が6,778羽から4,440羽へ減りました。頭が真っ白なシマエナガは北海道に分布する亜種で、本州以南で見られるのは顔に黒い線が入る姿です。写真で覚えた白い顔を本州で探しても出会えません。

こえ

「ジュリリ」と濁った声と、「チーチーチー」と細い声を交ぜて鳴き続けます。群れが移動しているあいだ、声はほとんど途切れません。この二つは近い距離で交わされるため、小さな声のまま近づいてくるなら、群れが頭上に来ています。さえずりは短く弱く、地鳴きとの区別がつきにくい鳥です。混群ではシジュウカラの高い声が重なるので、濁った音だけを拾うと構成が分かります。

そっくりな鳥との違い

混群で並ぶカラ類との違いは尾と顔です。シジュウカラは胸から腹へ黒い帯があり、尾は体の長さに収まります。ヤマガラは腹が橙色で、体つきががっしりします。エナガだけが尾が体より長く、顔に色の面を持ちません。群れの中で迷ったら尾の長さを体と比べます。尾が体より明らかに長ければエナガで、同じか短ければカラ類のほうを疑います。