カワラヒワ

公園と林

いつ日本にいるか: 一年中いる(留鳥)

飛んだ瞬間、翼に黄色い帯が走ります。とまっているうちは地味な褐色ですが、太くて肌色の嘴と合わせれば取り違えは起きません。

まずここを見る

とまっているうちは黄褐色に灰色を混ぜた地味な鳥ですが、飛び立つと翼の中ほどを横切る鮮やかな黄色い帯が出ます。この黄色は群れが一斉に飛ぶ瞬間にいちばん見えるので、地上の群れが動くのを待ちます。もうひとつの決め手は太く短い肌色の嘴で、嘴の形からタネを割る仲間だと分かります。尾の先は浅く二またに割れ、そこにも黄色が入ります。雄は頭に緑みが差し、雌は全体に淡い褐色です。

大きさとかたち

全長は約15cmで、スズメとほぼ同じ大きさです。輪郭は頭が大きく、首が短く、胴が詰まって見えるずんぐり型で、細身のハクセキレイと並ぶと違いがはっきりします。嘴は長さより基部の太さが目立つ円錐形で、堅いタネを挟んで割るための形です。飛び方は上下に波を描き、数羽から数十羽のまとまりで移動します。群れは一斉に飛び立って一斉に降りるので、電線に並んだ影が急に消えたときは地面を見ます。

いつ・どこで会えるか

一年中いて、平地から低山の農地や公園の芝生、河川敷のヨシ原と草地に群れます。冬は落ちたタネを拾いに地上へ下りることが増えます。この季節には大陸から渡ってくる亜種オオカワラヒワが混じり、在来の亜種コカワラヒワよりやや大きく、三列風切の白い縁が広く出ます。日本鳥学会「日本鳥類目録 改訂第8版」はこの二つを亜種として分けており、群れの中で亜種まで決めるのは難しいところです。

こえ

「キリリ コロロ」と転がるような声を、飛びながらも枝の上でも出します。もうひとつ、「ビィーン」と濁って伸びる声が混じるのがこの鳥らしいところで、群れの中から金属質の濁った音が届いたら見当がつきます。冬は他のタネを食べる小鳥と混群をつくり、声が入り混じります。声が近いのに姿が見えないときは、上ではなく地面を探すと当たります。

そっくりな鳥との違い

迷う相手はマヒワです。マヒワは約12.5cmと小さく、雄は頭のてっぺんが黒く、腰が黄色で、嘴は細くとがります。こちらは顔から胸まで褐色みが強く、腰も褐色です。翼の黄色はどちらにもありますが、マヒワは黄色と黒の縞に見えるほど帯が分かれます。どちらも群れるので、一羽ずつではなく群れ全体の色みで見当をつけます。冬のシメも太い嘴を持つものの、約18cmと大きく、嘴と頭のつり合いが違います。