アオジ
公園と林
いつ日本にいるか: 季節で移動する(漂鳥)
黄色い腹に、細い縦の筋が入ります。顔が黒ずんで見えるのが雄で、冬に藪の足元から短い音を立てて出てくる小鳥です。
まずここを見る
見上げるより、横から胸と腹を見るほうが早く決まります。腹の地色が黄色く、そこへ黒褐色の細い縦斑が並ぶのがこの鳥です。雄は目のまわりから嘴の付け根までが黒ずみ、頭は緑がかった灰色に見えます。雌はその黒みが薄く、淡い眉斑が出ます。飛び立つと外側尾羽の白が左右に光り、藪の中でも残る手がかりになります。秋から冬は羽の縁が淡く、雄でも顔の黒みがぼやけます。
大きさとかたち
全長は約16cmで、スズメよりわずかに大きく、尾が長いぶん細長く見えます。嘴は短い円錐形で、タネをつまむホオジロの仲間の形です。地上では体を低くして跳ね、落ち葉をはねのけながら進みます。翼は短く、藪から藪へ十数mを一気に飛ぶことが多いので、飛んだ先の枝を見ておくと次に出る場所が読めます。藪の中では頭も尾も枝に隠れ、胸から腹だけが見えることが多く、大きさより先に腹の色で見当をつけます。
いつ・どこで会えるか
漂鳥で、繁殖は本州中部以北の高原や北海道の林、冬は平地というように住み分けます。10月ごろから低地の林のふちとやぶや公園の常緑低木、河川敷の草むらに入り、4月までいます。同じ場所で夏と冬の両方に会うことは少なく、季節で入れ替わります。落ち葉のたまった暗い場所ほど出会いやすく、明るい芝生には出てきません。全国鳥類繁殖分布調査は、繁殖する範囲が狭まり、記録された個体数も減ったと整理しています。
こえ
冬に聞こえるのは「チッ」という短い地鳴きで、一声ずつ間を置いて藪の中から届きます。落ち葉をかき分ける乾いた音と重なって聞こえたら、この鳥がいる合図です。繁殖地でのさえずりは「チョッ チチッ ピーツリ」と細切れで、ホオジロの一筆啓上のようにひと続きにまとまらず、途中で終わったように聞こえるところが特徴です。平地では春の渡りの前に、ひかえめな節が混じります。
そっくりな鳥との違い
ホオジロは同じ仲間ですが、顔が白と黒の太い筋に分かれ、腹は黄色ではなく赤みのある褐色です。冬に群れるカシラダカは冬鳥として渡ってきて、頭の羽を立てて三角に見せ、腹は白く、脇に赤褐色の縦斑が出ます。どちらとも腹の地色が黄色いかどうかで分かれます。暗い藪ごしでは色が出ないので、黄色を確かめられないならホオジロの仲間としておきます。