アオゲラ
公園と林
いつ日本にいるか: 一年中いる(留鳥)
背の緑と頭の赤が、遠目にも残ります。日本の本州・四国・九州だけで繁殖する固有種で、大きな木の残る公園では幹をたたく音から気づけます。
まずここを見る
幹に縦にとまる中型の緑色のキツツキで、背から翼にかけてのオリーブ色を帯びた緑が決め手です。頭には赤が入り、その赤がどこまで広がるかを見ると雌雄が分かれます。額から後頭まで続けて赤いのが雄、後頭だけ赤く頭のてっぺんが灰色なのが雌です。下面は淡く、腹には黒い横斑が並びます。コゲラと同じく尾を幹に押しつけて体を支えるので、横枝にとまる小鳥とは姿勢から違います。
大きさとかたち
図鑑の全長は約29cmで、これは嘴の先から尾の先までをまっすぐ伸ばして測った値です。キジバト(約33cm)よりひとまわり小さく、同じ林のコゲラ(約15cm)の倍近くあります。頭が大きく、嘴はまっすぐでノミのように角ばり、尾は羽軸が硬くて先がすり減っています。足の指は前後に二本ずつ分かれ、幹をつかむのに向いた形です。翼は幅広く、飛ぶと羽ばたきと休みをくり返す波形になります。
いつ・どこで会えるか
一年中同じ地域にいる留鳥で、日本だけで繁殖する固有種のため北海道にはいません。里山の雑木林のような広葉樹の多い林が本来の場所ですが、太い木の残る都市公園や社寺の林にも入ります。全国鳥類繁殖分布調査(環境省・日本自然保護協会)で記録された個体数は、1970年代の1,201羽から2016〜2021年の1,623羽へ増えました。
こえ
春の繁殖期によく通るのは「ピョーピョーピョー」と澄んだ声で、同じ高さの音を数回くり返します。飛び立つ前後には「ケケケッ」と短く続けます。もうひとつの音がドラミングで、枯れ枝や電柱を一秒に満たない間に連打する乾いた響きです。近くで「ギー」と濁った声がすればコゲラのギーのほうで、音の質から分かれます。声より先に連打音で在りかに気づくことが多く、音のした方向の幹をたどります。
そっくりな鳥との違い
北海道にはよく似たヤマゲラがいますが、分布が重ならないので本州以南で迷う相手ではありません。ヤマゲラは腹に横斑が無く、赤いのは雄の額だけです。同じ林のコゲラは白黒のまだらで小さく、色と大きさの両方で分かれます。白黒で背に大きな白い斑があればアカゲラで、緑は入りません。緑がかって見える小鳥ではメジロがいるものの、約12cmで目のまわりが白く、幹を登りません。