プレアデス星団

散開星団

見え方: 肉眼で見える

肉眼で数えられるのは、六つか七つです。空の暗さと視力しだいで数は動き、条件がよければ十個を超えて見えることもあります。

何がどう見えるか

1.6等のひとかたまりが、満月四つ分ほどのおよそ2度に広がって見えます。明るい六つが小さな柄杓の形に並び、七つ目まで数えられるかどうかで見え方が分かれます。空が暗く視力もよい条件なら十個を超え、最大で十四個という数え方も知られています。市街地の空では四つか五つで止まり、同じ夜の同じ人でも、目が暗さに慣れる前と後で数が変わります。

探しかた(目じるしからの道順)

オリオン座の三つ星を右上へ延ばすと赤いアルデバランに当たり、そこから同じだけ先へ進んだところにあります。V字のヒアデス星団を通過点に使うと外しません。冬の宵に南東から昇り、真夜中前に南の高いところへ来ます。東京の緯度では南中高度が約79度で、低い空にあるうちは霞に沈んで数が減ります。

双眼鏡で何が増えるか

数十個の青白い粒が、視野いっぱいに散ります。倍率7倍で実視界7度前後の双眼鏡なら実視界に全体が収まり、明るい六つの周りに三角や短い列を作る暗い星が現れます。肘を柱や車の屋根に預けて手ぶれを止めると、見える粒がもう一段増えます。倍率を10倍以上に上げると視野からはみ出し、集団としての形が崩れます。

写真との落差

写真の青いベールは、目にも双眼鏡にも出ません。長時間露光をかけると星のまわりが青い霧に包まれて写りますが、これは星団が通りかかった星間の塵が星の光を散らしたもので、NASA も星が生まれた残りのガスではないと説明しています。青いのは塵が短い波長をよく散らすためです。目に届くのは粒の光だけで、色も白っぽく感じられます(星は写真のように色とりどりに見える)。

正体

およそ444光年先で、千個を超える星が重力でゆるくまとまっている集団です。NASA は距離を「およそ445光年、ただし広く合意された値ではない」としており、ヒッパルコス衛星の測定と電波干渉計の測定が長く食い違ってきた天体でもあります。おうし座の肩にあたる位置で、和名の「すばる」はひとつに集まるという意味の古語から来ています。