ペルセウス座二重星団
散開星団
見え方: 空が暗ければ肉眼で
一つに見えたしみが、双眼鏡で二つに分かれます。肉眼では天の川の中の淡い斑点ですが、半度ほど離れた二つの星団が並んでいます。
何がどう見えるか
天の川の中に置かれた、輪郭のぼやけた淡いしみとして見えます。二つの星団の明るさは3.7等と3.8等ですが、光がそれぞれ半度ほどの範囲に散っているため点にはなりません。空が明るいと背景の天の川ごと沈んで見つかりません。暗い空では、しみが少し細長いことまで分かります——これが二つ並んでいる証拠です。
探しかた(目じるしからの道順)
カシオペヤ座のW字の、深いほうの谷が指す向きへ延ばします。W字からペルセウス座の頭のほうへ、Wの幅と同じくらい進んだあたりです。天の川の帯の上をたどると外しません。探すのは星ではなく輪郭のぼやけたしみなので、点を拾うつもりで目を凝らすとかえって通り過ぎます。赤緯が高いので日本の緯度では一年じゅう空のどこかにありますが、低い位置にある時間帯は空気の層に埋もれて見えません。
双眼鏡で何が増えるか
淡いしみが、二つの粒の塊に分かれます。実視界6度以上の双眼鏡なら二つとも同じ視野に入り、合わせて一度ほど——満月二つ分の幅に収まります。それぞれの中で十数個の星が分離し、間を埋める暗い星は視線を少しずらすと現れます。倍率が高すぎると二つ同時に見られなくなり、並んでいる面白さが消えます。
写真との落差
写真では、青白い星が数百個ずつ二か所に密集した姿に写ります。長時間露光では目に届かない暗い星まで拾われ、赤い超巨星の色も出ますが、双眼鏡で分けて見えるのは明るい十数個ずつです。色は白に近く、二つの塊の間の暗い星は淡い地色にしか感じられません(星は写真のように色とりどりに見える)。
正体
およそ7500光年先にある、年齢1400万年という若い二つの星団です。NGC869 と NGC884 の距離は7460光年と7640光年と測られており、どちらも青白い超巨星を300個以上含みます。銀河系のペルセウス腕にあたる方向で、偶然重なっているのではなく、近い場所で同じころに生まれた集団と考えられています。