針の外し方、持ち方、触ってはいけない魚の見分け。
魚が掛かって取り込んだら、いきなり素手でつかむ前に、まず魚の姿をよく見ます。堤防や漁港でよく釣れるメバルやカサゴは、背びれや頭のトゲが鋭いだけで毒は無く、エラぶたの脇を持てば痛い思いをしません。一方、ゴンズイ・ハオコゼ・アイゴ・オニオコゼ・ミノカサゴ・アカエイはトゲに本物の毒があり、見た目が普通の小魚やナマズ風の姿、派手な縞模様の個体でも油断できません。フグの持ち帰りと取り扱いに当たるフグ類は刺さらなくても身や皮に毒を持つことがあり、素人には種類の見分けが難しいとされます。見慣れない魚・ナマズのようなヒゲ・扇状に広がる大きなヒレ・砂に潜っていた魚は、先に図鑑で見分けてから扱ってください。
持ち方の基本は、米国オハイオ州の野生生物担当部局が出す釣り入門動画が参考になります。魚は種類によって危険な部位の場所が違い、エラぶたのすぐ後ろや背びれが特に鋭いことが多いといいます。同動画は、手を濡らしてから、あごの小さい魚は親指を口の中に入れて固定し、エラのすぐ後ろを両手でしっかり握るか、濡れた手で頭から尾へ背びれを滑らせて倒してから体全体を包むようにつかむと、魚が暴れにくくなると紹介しています。マアジは尾の近くに硬いトゲ状のウロコ(ゼイゴ)が並ぶので、ここも握らないよう気をつけます。
針を外すときはフィッシュグリップ・プライヤーを使うとけがをしにくくなります。米国ミシガン州の野生生物担当部局の動画は、ハリは口の浅い場所に掛かっているほど外しやすく、飲み込んで胃や喉の深い場所に掛かったときは無理に引き抜かず糸を切って残す方が魚の体を傷めないと説明しています。米国海洋大気庁(NOAA Fisheries)の案内も、できるだけ魚を水の中に入れたままハリを外し、水から出す時間は60秒未満を目安にするよう勧めています。
タチウオのように毒は無くても歯が鋭い魚もいて、フィッシュグリップやプライヤーで挟んで扱うのが安全です。毒のある魚が掛かったときも同じ道具で挟んで外すか、ハリスを切って魚ごと海に戻します。クロダイ(チヌ)・メジナ(グレ)・ウミタナゴ・サヨリ・コノシロ・アナゴ・ネンブツダイのような堤防の定番の魚は、同じ持ち方とハリの外し方で扱えます。
出典
- 動画・英語 OhioDNR Fishing Basics: Handling Fish
- 動画・英語 Michigan DNR How to properly catch and release a fish
- 公的機関・英語 NOAA Fisheries(2026) Catch and Release Fishing Best Practices


















