魚・釣り物図鑑 | オトモネイチャー

メジナは、夏はコッパグレが数釣れ冬は寒グレが本命になる

メジナ(グレ)
写真: harum.koh from Kobe city, Japan / CC BY-SA 2.0(Wikimedia Commons)

見分け方

体は暗い青緑から黒褐色で、細かい鱗が独特の光沢を放ちます。よく似たクロメジナは尾びれの切れ込みが深く口がやや小さく、地方ではメジナを「クチブト」、クロメジナを「オナガ」と呼び分けます。Itoi ほか(2006)は、2種が浅い岩礁で分布を広く重ねる近縁種で、遺伝子で見分けられると報告しました。吉田ほか(2005)は、網膜の反応では色覚が無いように見えたものの、訓練を使った行動の実験では色を見分けたと述べています。

釣れる時期・場所

夏から秋は「コッパグレ」と呼ばれる20cm前後までの若魚が堤防際で数釣れ、入門にも向く時期です。水温が下がる冬には寒グレと呼ばれる大型が浅場へ寄り、堤防の先端でも本命サイズが出ます。前田ほか(2002)は、和歌山県串本で釣りなどで集めた367尾の鱗から年齢を読み、産卵は4月と推定しました。Ito ほか(2018)は相模湾の岩礁で着底期の稚魚を4〜8月に採集し、5〜6月に最も多く取れたと報告しました。

釣り方

撒き餌のオキアミで寄せ、同じオキアミを刺しエサにしたフカセ釣りが基本です。しょうちゃんのフカセ釣りは、和歌山の磯で2m前後の棚を探り、撒き餌と刺しエサを同調させると食ってきたと話します。まちゃるチャンネルは、足元に撒き餌を打ってエサ取りを手前に寄せ、その先へ仕掛けを入れます。ハリスは1mほどと短くし、貼らず緩めずで沈める流し方も実演します。根の際で掛けると障害物へ潜り込むので、掛けた直後は強引に寄せます。

食べ方

刺身、塩焼き、煮付けと幅広い調理法で楽しめる白身魚です。釣った直後に血抜きをして氷締めにしておくと、持ち帰ってからの身の状態が変わります。寒グレは脂がのり、刺身の評価が高いとされます。宮崎・藤岡(2012)は海藻食魚5種の筋肉の香気成分を機器の分析と官能評価で調べ、メジナは5種の中で香気が最も弱いと判断されたと報告しました。ただし採集時期の違うメジナ2検体では成分が大きく違い、同じ魚でも時期で香りが変わります。

出典

  1. 論文 前田充穂・木村清志・中坊徹次(2002) 和歌山県串本におけるメジナの年齢と成長
  2. 論文 吉田将之・森吉健太・黒田昭仁・藤本隆俊・国吉久人・海野徹也(2005) メジナにおける色覚に関する電気生理学的・行動学的検討
  3. 論文・英語 Itoi S ほか(2006) Identification of Girella punctata and G. leonina by PCR-RFLP analysis
  4. 論文・英語 Ito T ほか(2018) Distribution patterns of settlement-stage juveniles of Girella punctata and Girella leonina on the rocky coast of the Kanto–Izu region, Japan
  5. 論文 宮崎泰幸・藤岡侑祐(2012) 海藻食魚の香気成分
  6. 動画 しょうちゃんのフカセ釣り 【本当は教えたくない】グレを釣る最強の釣り方がこれ!
  7. 動画 まちゃるチャンネル #グレ釣り 【0号ウキの半遊動仕掛け】初心者でも簡単‼爆釣する方法です。【フカセ釣り入門】

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