攻略 | オトモネイチャー

1回の釣りで何をするのか、流れと要るものを一望する。

釣りは、道具をそろえ、場所を決めて出かけ、釣れた魚を持ち帰るか放すまでの一連の流れです。国内の釣り人口は510万人とされ、堤防から沖の船まで幅広い場所で行われています(レジャー白書2024、海上保安庁・内閣府の釣りの安全案内より)。1回の釣りで決めることは大きく二つに分かれ、道具一式の組み方と、場所と時間の選び方です。

道具一式の軸は、磯竿(万能竿)のような竿とスピニングリールのようなリールの組み合わせです。カナダ・オンタリオ州政府の釣り入門ガイドは、スピニングリールは価格が手ごろで扱いやすく初心者向きで、重いルアーや太い糸を扱うベイトキャスティングリールは絡みやすいため上級者向きと整理しています。竿とリールにつなぐナイロンラインは、丈夫で伸びがあり初心者向きの糸とされ、魚を掛ける釣りバリを先端に結びます。餌を狙う深さまで沈める役目はウキや天秤などの仕掛けが担い、疑似餌で誘う釣り方ではメタルジグやエギに置き換わります。同ガイドは、ウキが餌を一定の深さに保つだけでなく魚の当たりを目で知らせる役割も持ち、オモリの号数で選ぶオモリは餌を魚のいる層まで沈める役割を持つとも説明しています。

磯竿(万能竿)写真: David Falconer / Public domain
スピニングリール写真: Jonathan Ewen & Stephen Ewen / CC BY 3.0
ナイロンライン写真: Judgefloro / CC0
釣りバリ写真: Mike Cline / CC BY-SA 3.0
ウキ写真: BulBob / CC BY-SA 3.0
天秤図: オトモシリーズ
メタルジグ写真: Gordito1869 / CC BY 3.0
エギ写真: RoccoTorezz / CC BY-SA 4.0
オモリの号数
オモリ
オモリの号数写真: Ruff tuff cream puff / CC0

道具だけでなく、タモ網(ランディングネット)のような取り込み道具やクーラーボックスのような持ち帰りの道具も欠かせません。海上保安庁と内閣府の案内は、釣りに最低限必要な装備として、落水時に浮力を確保するライフジャケット、滑りにくく脱げにくい履物、濡れても使える防水ケース入りの携帯電話を挙げ、履物は堤防・磯・船など場所に応じて選ぶよう勧めています。

クーラーボックス写真: Alinstpete / CC BY-SA 4.0

場所選びも1回の釣りの中身を左右します。足場が整い入門に向く堤防・漁港、岩場から探る磯、遠浅を広く探れるサーフ(砂浜)、海水と淡水が混じる河口・河川、淡水魚を狙う湖・野池、沖まで出る船・渡船まで、場所ごとに歩き方も道具も変わります。堤防や漁港は足場が整い初めてでも入りやすく、磯やサーフは広く探れる分、波や足場への注意がより必要になります。船や渡船は沖へ出られる反面、乗り方や船宿の選び方といった船特有の段取りが加わります。第四管区海上保安本部の集計では、釣り中の海中転落事故の約7割が堤防・岸壁・消波ブロックで起きており、落ちた場合の約4割が死亡または行方不明につながるとされます。足場のよい場所ほど安心だと思い込まず、ライフジャケットを携行する備えは場所を問わず共通です。

堤防・漁港
堤防・漁港写真: 松岡明芳 / CC BY-SA 4.0
磯
磯写真: Fred Hsu (Wikipedia:User:Fred Hsu on en.wikipedia) / CC BY-SA 3.0
サーフ(砂浜)
サーフ(砂浜)写真: W. Bulach / CC BY-SA 4.0
河口・河川
河口・河川写真: 国土交通省 / Attribution
湖・野池
湖・野池写真: lumoplank / CC0
船・渡船
船・渡船写真: 伊藤善行 / CC BY-SA 3.0

次の節からは、道具と場所を一つずつ詳しく見ていきます。最初の数回で失敗しやすいのは、道具をフルセットでそろえようとして出費と準備に時間を取られることと、天候や潮を確かめずに出発してしまうことです。まず1回分の道具と1つの場所に絞って出かけ、慣れてから広げていく進め方が、途中で諦めずに続けやすい流れになります。

出典

  1. 公的機関 海上保安庁・内閣府 釣りの安全情報|ウォーターセーフティガイド
  2. 公的機関 海上保安庁・内閣府 最低限必要な装備|釣りの安全情報
  3. 公的機関・英語 オンタリオ州政府(カナダ) Learn to Fish Guide
  4. 公的機関 第四管区海上保安本部 海中転落 気を付けて防波堤・岸壁での釣り!