アルミホイルで包む
アルミホイルで包むのは、光も空気も通さず、電子レンジには使えない包み方です。
図: オトモシリーズ(オトモシリーズで作成した図)
変わること
アルミ箔で包む方法です。光も空気も通さず、飯に密着せず、中身が見えません。電子レンジには使えません。ラップで握るときに使うラップとは、透ける・透けない、温め直せる・直せない、密着する・しないの三点で性質が違います。どちらが良いかではなく、持ち歩く条件で選ぶものです。透けないので中身を見て選ぶ形の弁当には向かず、温め直すのにレンジを使う前提なら、そもそも選べない包材です。
分かっていること
アルミ箔は金属なので、可視光も酸素も通しません。密着しないので飯との間に空気の層が残り、焼き海苔が飯に押しつけられる面積は小さくなります。電子レンジで使えないのは、マイクロ波が金属内の電子を動かして火花を起こすためで、経済産業省所管のNITEは、アルミ箔で包んだ芋を電子レンジで加熱して発火させる再現実験を公表しています。空気の層は、乾く向きにも湿りが残る向きにも効き、どちらが強く出るかは置いた場所の温度と湿りで変わります。
分かっていないこと
アルミ箔とラップで、包んでからの飯の水分の抜け方がどう違うのかを測った公表資料は見当たりません。海苔の湿り方が包材で変わるのかも、条件をそろえて比べた報告に行き当たりませんでした。米粒がホイルに付きやすいという声は多く、一度丸めてから広げるとよいとメーカー(東洋アルミエコープロダクツ)は示しますが、効果を数値で比べた資料ではありません。比べる土台が無いまま、好みや裏技だけが語られている状態です。
解説動画
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の解説動画
「おにぎり」包むなら…ラップ?ホイル? メリットに明確な違い 理想のスタイルは?【スーパーJチャンネル】(2024年6月17日)
どちらが多数派か
番組は、おにぎりを包むならラップかアルミホイルかという問いから始めます。2年前にラップメーカーとアルミホイルメーカーが共同で行った投票では、ラップ派1万437票に対しアルミホイル派2864票で、圧倒的にラップが多い。ただし大事なのは数ではないとして、番組はそこから両社に利点を聞きに行きます。
ラップ側の利点
ラップメーカーのクレハが挙げたのは、包んで握って、そのまま持ち運べることと、電子レンジにそのままかけられることです。出演者も、ラップで握ってそのまま包み、海苔を使いたいときは海苔を別に包む形にしていると話します。握る道具と包む道具を兼ねられる、という側の利点です。
ホイル側の利点
アルミホイル側の東洋アルミエコープロダクツが挙げたのは、包んだときに適度な隙間ができることです。そのぶん湿気が逃げやすく、米と焼き海苔がベタつきにくいと説明されます。ラップが密着するのに対し、隙間が残るという性質のほうを利点として置いた言い方になっています。
協会が挙げた形
おにぎり協会の中村代表が理想として挙げたのは、ラップで握ってアルミホイルで包むという組み合わせでした。理由は2つで、ラップで握れば素手より衛生的であること、ホイルで包めば湿気がこもりにくく米の粒感が残りやすいこと。どちらかを選ぶ問いに、両方使うという答えを返しています。
ふんわり包む
最後に、空気の逃げ道を作るようにふんわり包むのがコツだと添えます。動画が並べたのは各社の挙げた利点と協会の推奨で、同じ飯を包み分けて水分を測った結果ではありません。包材で何がどれだけ変わるのかは示されないまま、選ぶ理由だけが三通り出てくる形になっています。
出典
- 公的機関 製品評価技術基盤機構(NITE)(2025) 脱・取説キャンセル界隈 ~「電子レンジ」や「IHこんろ」等の調理家電の事故を防ぐポイント~
- 公的機関 製品評価技術基盤機構(NITE)(2025) 電子レンジ「13.アルミ箔で包んだ芋の発火」
- 資料 東洋アルミエコープロダクツ株式会社(アルミホイルメーカー) ホイルとラップの違いを知れば、いつものおにぎりがもっと便利においしくなる!
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