鉄観音
紅茶・中国茶
鉄観音は、福建省安渓で作られる烏龍茶で、球状に丸めた茶葉が湯の中で開きます。
どんな味?
中国福建省安渓県で作られる烏龍茶の代表的な品種です。茶葉を硬い球状に丸めて仕上げる独特の製法が特徴で、湯を注ぐと丸まった葉が少しずつほどけて開いていく様子を見ることができます。名前の由来には諸説あり、茶樹を見つけた農民の夢に観音菩薩が現れたという言い伝えも伝わっています。同じ茶樹から作られる茶葉でも、加工の仕方だけで香りが大きく変わる例として知られています。烏龍茶の中でも特に知名度が高く、中国茶の入門としてもよく選ばれる品種です。
選び方
焙煎を抑えて緑茶に近い花のような香りを残した清香型と、炭火でしっかり焙煎して香ばしさを強めた濃香型の、大きく2つの系統があります。近年は爽やかな香りの清香型が主流ですが、伝統的な焙煎香を好む場合は濃香型を選ぶとよいとされています。茶葉が硬く締まって重みのあるものほど、しっかり育った良質な茶葉とされています。
向いている淹れ方
小さな急須(茶壺)を使い、熱湯で短時間ずつ何煎も淹れる「工夫茶」の飲み方が向いています。1煎目は30秒ほどで注ぎ、以降は少しずつ時間を延ばしながら5〜6煎ほど楽しめるとされ、煎を重ねるごとに香りの出方が変化していきます。最初の一煎目は湯を注いですぐに捨てて茶葉を目覚めさせる「洗茶」を行うこともあります。急須がない場合は、通常のティーポットで代用しても大きな問題はありません。
保存
密閉して冷暗所に置くのが基本です。焙煎の強い濃香型のほうが、清香型より保存が効きやすい傾向があるとされています。