烏龍茶
紅茶・中国茶
烏龍茶は、酸化を途中で止める半発酵茶で、緑茶寄りから紅茶寄りまで幅広い味を持ちます。
どんな味?
酸化を途中で止めた半発酵茶で、止める度合いによって緑茶寄りから紅茶寄りまで幅があります。中国・華南農業大学のチームは、萎凋(摘んだ葉をしおれさせる工程)で脱水の速さを変えて比べ、脱水が速い区で青臭いアルデヒドが減り、花と蜂蜜の香りが主になって香りの得点も最高だったと報告しています。「烏龍茶」というひとつの味があるわけではありません。
選び方
台湾の烏龍茶は、あるきちの中国茶日記の整理では凍頂・高山系、文山包種、木柵鉄観音、東方美人の4系統です。大きくは発酵と焙煎が軽い清香と重い濃香の2タイプに分かれ、表示がなければ淹れた色で見分けるとよい、と説明しています。茶の通販も営む Jesse's Teahouse も、烏龍茶は型ごとに別のお茶と見て、好みに近い型を探すよう勧めます。
向いている淹れ方
短く、何度もが基本です。あるきちの中国茶日記は、丸まった木柵鉄観音を1分ほど、文山包種や東方美人を20〜30秒とし、東方美人は90℃前後を勧めます。Jesse's Teahouse は、90℃で30秒ほどから始め、1人分は3〜4gで足り、葉が大きく開くので入れすぎないよう注意すると話します。80〜100℃でも試せるそうです。
保存
軽く酸化させた香りの高い烏龍茶は、とくに香りが抜けやすいと、Jesse's Teahouse は話します。葉に残る水分が劣化の一因で、焙煎はもともと水分を抜いて日持ちさせる工夫だったそうです。光と空気が大敵なので、密閉して冷暗所に置きます。烏龍茶153点を比べた福州大学などのチームは、焙煎していない茶より焙煎した茶でキャラメルのような香りの得点が高かったと報告しています。
出典
- 論文・英語 Liu B ほか(華南農業大学)(2026) Optimizing dehydration ratio and rate during the withering process enhances aroma quality of oolong tea
- 論文・英語 Wang D ほか(福州大学ほか)(2023) Comparative study of the volatile fingerprints of roasted and unroasted oolong tea by sensory profiling and HS-SPME-GC-MS
- 動画 あるきちの中国茶日記 【ざっくり解説】台湾烏龍茶は4つの種類と2つのタイプが基本
- 動画・英語 Jesse's Teahouse A Deep Dive On Oolong Tea! [Teaism Ep. 3]
解説動画: 台湾烏龍茶は4つの系統と清香・濃香で捉える/あるきちの中国茶日記
台湾烏龍茶は4つの系統: 台湾の烏龍茶は出回っている情報が細かすぎて入口が難しい、という前置きから、製法の違いで4つの系統に整理できると示している。凍頂烏龍茶と高山烏龍茶(作り方がほぼ同じで1グループ)、文山包種茶、木柵鉄観音、東方美人茶。高山烏龍茶は標高1000mを超える地域で作られたお茶の総称で、阿里山や梨山など地名が付くことが多い。
清香と濃香の違い: 系統の中はさらに発酵と焙煎が軽い清香タイプと、重い濃香タイプに分かれる。同じ梨山烏龍茶でも、清香は緑がかった水色で爽やか、濃香は赤っぽく、焙煎の香ばしさのあとに果物のような甘い香りが立つ。表記が無ければ、淹れたときの色で判断するとよい。台湾では清香が人気で、濃香は指定しないと出てこないことも多い。
品種と産地で変わる: 同じ系統・同じタイプでも、使う品種で香りが変わる。青心烏龍が基本の品種で、味と香りのバランスが良いとされる。金萱はミルクのような香りがほのかに出て、四季春は爽やかな香りが強い。産地の差は気候や土壌、日当たりなどによる微妙なもので、飲み慣れた人なら分かるが、初めて飲む人には分かりにくいと、いちばん最後の違いとして置いている。
淹れ方の目安: 110ccの茶器に茶葉5g。固く丸まったタイプは葉がほぐれるまで時間が要るので1煎目を長めに取り、木柵鉄観音なら1分ほど。よじれた形の文山包種茶や東方美人茶は開くのが早いので20〜30秒。2煎目以降は20〜30秒から少しずつ延ばしていく。東方美人茶は細かな芽を使うので、熱湯を避けて90度ほどで淹れている。