硝酸だけが増え続ける
数字が動いたとき
判定: このまま様子を見る
硝酸だけが増えるのは、株に対して魚が多い状態です。魚にすぐ効く数字ではないので、株を増やすか、餌を減らすかを次の収穫までに決めます。
どう見えるか・どんな数字か
硝酸態窒素(NO₃-N)の試薬が回を追うごとに濃い赤へ寄り、5mg/Lだった値が50、100、150mg/Lと上がっていきます。アンモニアと亜硝酸はどちらもほぼゼロのままで、そこだけ見れば水はよく回っています。ECが上がり続けるが同じ時期に起きていることが多く、株の育ちに変わったところは見えません。
何が起きているか
硝化が最後まで回っている印で、まず読むのはそこになります。亜硝酸から硝酸へまで進んだ窒素は毒性が低く、そのぶんを株が養分として引き取ります。増え続けるのは、引き取る側の面積が入ってくる量に足りていないからです。魚に対して株が少ないか、餌が多いかという、つり合いの話に落ちていきます(→魚が出した窒素はぜんぶ野菜が吸う?)。魚にすぐ効く数字ではありません。
どうするか
150mg/Lを超えるまでは、記録を取りながら次の収穫を待ちます。超えたら株を足す、床を足す、魚を減らすの順で当たっていきます。株を足すのがいちばん素直で、床を足すのはそれでも足りないときです。同じ日にECとアルカリ度(KH)も測ると、濃くなっているのが硝酸なのか別の塩類なのかが分かれます。換水で下げるのは最後で、つり合いそのものは変わりません。
起こさないために
餌の量は魚の数ではなく、株の面積に合わせて決めます。収穫で株を抜いた週は引き取る側が急に減るので、抜いたぶんをその日のうちに植え直します。5〜150mg/Lの範囲に収まっているかを週に1回見て、上がり続ける傾きが2週続いたら床を足します。餌を増やす前に、床を増やすという順を守ります。植える間隔を空けすぎると、引き取る量は増えません。
どこまで確かめられているか
硝酸5〜150mg/Lの範囲と、超えたら株を足す・床を足す・魚を減らすという順は、NMSU Circular 680(Sallenave 改訂)によります。同じ表の表記は nitrate だけで、窒素で数えたのかイオンで数えたのかは書かれていません(→硝酸態窒素(NO₃-N))。面積比の実測は見当たりません。