明け方だけ酸素が足りない
数字が動いたとき
判定: すぐ手を打つ
昼は足りていても、明け方だけ酸素が底を打ちます。夜は藻も菌も魚も酸素を使う一方で、光合成が止まっているからです。
どう見えるか・どんな数字か
昼に測ると7から8mg/Lあるのに、夜明け前に測ると3から4mg/Lまで落ちています。昼だけ測っている限り、この谷は記録に残りません。魚は水面で口をぱくぱくさせるのが明け方だけで、日が高くなると元に戻ってしまいます。水が緑に寄っている系ほど、朝と夕方の差は大きく出ます。曝気を変えていないのに、値だけが季節とともに下へ寄っていくこともあります。
何が起きているか
昼は光合成が酸素を作り、夜は作る側が止まって使う側だけが残ります。夜のあいだは酸素を作る者がいないまま、使う者だけが並んでいる形になります。魚が使う酸素と根が使うぶんに、分解が奪う酸素と硝化のぶんが重なっていきます。溶存酸素は夕方に最も高く、夜明け直前に最も低い値です。水温が高い夜ほど、水が抱えられる量そのものが小さいので、谷はそのぶん深くなります。
どうするか
夜間の曝気を止めません。タイマーで夜だけ切れる配線になっていないかを、先に見ます。エアストーンを足すか送気の大きい機種に替えて、溶存酸素(DO)を5mg/L以上に保ちます。谷が深い間は餌を減らし、沈んだ固形物を抜きます——分解に回る酸素を削るためです。配管の落差やしぶきでも水面から酸素は入るので、戻り口の高さを見直す手もあります。入れすぎる心配は要りません。
起こさないために
測る時刻を、昼と夜明け前の二つに決めて記録します。谷の深さは、平均を見ていても分かりません。停電で曝気が止まる時間を短くするために、乾電池式エアポンプを手元に置いておきます。水面に光が当たり続ける場所は覆い、緑の水を長引かせないこと。温水性で5mg/L、冷水性で6.5mg/Lを下限に置きます——ニジマスのように要求の高い魚では、谷の底が先に線を割ります。
どこまで確かめられているか
溶存酸素は夕方に最大、夜明け直前に最小、11℃の水は27℃の水より約4割多く抱えるはNMSU Guide W-104 によります。温水性の魚で約5mg/L、冷水性で約6.5mg/LはNMSU Circular 680(どちらもSallenave 改訂)です。