ふたご座

冬の星座

見え方: 肉眼で見える

2つの頭が、並んで昇ってきます。カストルとポルックスは4度半しか離れておらず、この間隔を覚えると、そこから西へ下る2本の胴体をたどれます。

形のたどりかた

並んだ2つの明るい星が、双子の頭です。4度半ほど離れた2星を見つけたら、そこからオリオン座の側、つまり西から南西へ、2本の星の列がほぼ平行に下ります。これが2人の胴と脚にあたります。カストル側の列の先には3等星が集まり、足元の目印になります。胴の星は3等台なので、街の空では頭の2つだけが残り、双子の形にはなりません。

目じるしになる星

ポルックスが1.1等、カストルが1.6等で、明るさが名前の順と入れ替わっています。見かけの等級は数字が小さいほど明るいので、α星のカストルよりβ星のポルックスのほうが明るいことになります。この並びは全天でも多くありません。オレンジがかったほうがポルックス、白いほうがカストルと色でも分けられ、1等星に近い明るさなので色は肉眼でも分かります。

見ごろの時期と南中高度

3月上旬の20時ごろに南中し、12月の夜半から4月の宵まで、冬の星座の中では遅くまで残ります。ポルックスの赤緯はプラス28.0度で、東京(北緯およそ35.7度)の南中高度は約82度と、ほぼ真上を通ります。大気を通る距離が短い位置なので、同じ空でも星団まで届きやすい時間帯です。南中のころは見上げる姿勢が続き、首と背中に先に限界が来ます。

どこまで見えるか(緯度と空の明るさ)

2つの頭は、市街地の空でも見つかります。1.1等と1.6等は光害に強く、赤緯がプラス28度なので日本全国で高く昇ります。胴と脚の3等台は街では抜け落ち、双子の形をたどるには郊外の空が要ります。足元のM35が肉眼でしみとして分かるかは、さらに一段暗い空の目安で、月が空にある夜はその一段が消えます。頭の2つだけは、どの空でも残ります。

この中にある見どころ

カストル側の足元に、散開星団ふたご座M35があります。5.1等で満月ほどの広がりがあり、暗い空では肉眼でも、ぼんやりしたしみとして分かります。双眼鏡を向けると細かい粒が視野に散り、輪郭のはっきりしない星の群れになります。カストルの近くにはふたご座流星群の放射点がありますが、放射点そのものに、見て分かる目印はありません。