ななつぼし
定番
アミロース: 中(16〜20%)
ななつぼしは北海道立中央農業試験場で育成された、道内で最も多く作られている品種です。1993年に交配、2001年3月に北海道の奨励品種となり、令和5年産では道内の水稲うるち米の作付面積の45.9%を占めました。育成時の報告で、アミロース含量は試験地により19.8%と18.2%でした。
どんな米か
アミロース含量は、育成した試験場の報告で白米粉の19.8%(育成地、1996〜2000年平均)と18.2%(上川農試、1998〜2000年の標肥区平均)でした(吉村ら 2002)。どちらの地点でも「きらら397」「ほしのゆめ」よりやや低い値です。育成側の測定で、表に測定法の記載はありません。2つの平均は試験地も年の範囲も違い、品種の固定値としては読めません。
生まれ
北海道立中央農業試験場が1993年に「(ひとめぼれ×空系90242A)F1×空育150号(あきほ)」を交配し、その雑種第1代を葯培養で育成して、2001年3月に奨励品種として採用しました(吉村ら 2002)。命名は、空気のきれいな北海道で輝いて見える北斗七星にちなみます。品種登録は同年7月に農林水産省へ出願されています。同じ試験場はゆきひかり(1984年採用)も育成しています。
測られている値
同じ表の蛋白質含有率は7.5%と6.8%で、2品種よりやや低い値でした。食味の官能評価は「ほしのゆめ」を0とした相対値で示され、総合評価は年ごとに+0.07〜+0.42、1996〜2000年の39回の平均で+0.19でした(吉村ら 2002)。育成側の評価で、パネルの人数は表にありません。食味ランキングは基準米と比べる相対評価で、産年ごとに入れ替わります。
どう使われているか
用途を限る資料は見当たりません。北海道米販売拡大委員会(産地側の団体)の動画では、ホクレン農業総合研究所の担当者が、加水は米の1.3倍(ゆめぴりかは1.2倍)、研ぎ始めから、米を浸す時間の終わりまで最低1時間と説明します。測った条件は動画に出てきません。比べるときは産年をそろえ、加水と浸す時間は一度に片方だけ動かします。
出典
- 公的機関 吉村徹ほか(北海道立農業試験場集報 83)(2002) 水稲新品種「ななつぼし」の育成
- 公的機関 和田定ほか(北海道立農試集報 54)(1986) 水稲新品種「ゆきひかり」の育成について
- 公的機関 農林水産省 北海道農政事務所(2026) 北海道農業をめぐる事情(第5章 農畜産物の生産等の動向)
- 動画 北海道米販売拡大委員会 北海道米の美味しい炊き方〜品種別の水加減