コシヒカリ
定番
アミロース: 中(16〜20%)
新潟県で交配され、福井県農業試験場で育成された品種です。交配は1944年、命名は1956年で、親は農林1号と農林22号です。アミロース含量は17%前後と報告されますが、実る時期の気温で年ごとに動きます(農研機構)。
どんな米か
うるち米のでんぷんはアミロースとアミロペクチンからなり、アミロースが多いほど飯は硬く粘りが少なくなるとされています(農林水産省)。この品種はおおむね17%前後と報告される中程度の含量にあたります。作付面積は国内で最も大きく、食味を比べるときの基準に使われる米も、複数産地のこの品種をブレンドしたものです。粘りの強さを数値で示した比較データは、この項目では確認していません。
生まれ
1944年に新潟県で交配され、福井県農業試験場で育成が進められた品種で、1956年に新潟県と千葉県が奨励品種に採用し、農林省の新品種候補審査会を経て水稲農林100号「コシヒカリ」として命名登録されました(新潟県)。交配親は農林1号と農林22号です。交配地・育成地・命名地が分かれているため、来歴は資料によって書き方が違います。この品種を親に持つ系統からはひとめぼれやあきたこまちが育成されました。
測られている値
アミロース含量は17%前後と報告されますが、登熟期の気温が低い年は高く、高い年は低くなるため、同じ産地でも作柄年で動きます(農研機構)。したがって品種に固定値を貼ることはできません。玄米タンパク質も施肥と天候で変わる値で、品種固有の公表値は確認できませんでした。測定法はヨウ素比色法によるアミロース定量が用いられ、近赤外分光の装置では推定値が出ます。
どう使われているか
白飯として広く流通し、用途を限る資料は見当たりません。日本穀物検定協会の食味の比較では、複数産地のこの品種をブレンドしたものが基準米として使われ、他の品種の評価はこの米との比較として記録されます。買った条件をそろえて比べるなら、袋の精米時期と産年を先に確認し、炊き方は一度に一つだけ変えます。おにぎりや弁当に向くかどうかを測った資料も確認できませんでした。