ひとめぼれ
定番
アミロース: 中(16〜20%)
ひとめぼれは、コシヒカリと初星の交配から生まれた、宮城県の品種です。古川農業試験場で育成され、1991年に命名されました。アミロース含量は、育成時の特性表で階級「中」、3産地の精米の測定で19%台でした。
どんな米か
コシヒカリと初星の交配から生まれた品種です。アミロース含量は、育成時の特性表で階級5(中)、ササニシキ・トヨニシキと同じ階級でした(宮城県古川農試 1993)。たんぱく質含量は階級4(やや低)です。百分率の値と測り方は載っていません。産地や産年で粒の性質は動きうるので、品種名だけで食感を決めて読まないようにします。
生まれ
宮城県古川農業試験場が1982年7月にコシヒカリと初星を交配し、1991年6月に水稲農林313号として登録され、ひとめぼれと命名されました。目標は耐冷性と食味の両立で、東北で倒れやすいコシヒカリの欠点を補う短稈の初星が相手に選ばれました。同年、岩手・宮城・福島の奨励品種になりました(宮城県古川農試 1993)。
測られている値
茨城大学の2014年の報告は、食味ランキング(平成25年産)を参考に選んだ銘柄の玄米を小売店で集め、米粒食味計で測りました。ひとめぼれの精米のアミロース含有率は岩手県南19.1%・宮城県北19.2%・福島会津19.2%、コシヒカリ9産地は17.9〜19.6%です。機器の測定値で、産地ごとに幅があります。
どう使われているか
育成地の耐冷性検定(水温19℃、水深20〜25cmの循環かんがい、1986〜90年)で、穂の不稔の程度(1〜10、小さいほど強い)はひとめぼれ2〜3.5、ササニシキ6〜10でした(宮城県古川農試 1993)。これは育成側の試験の値です。産地が広い品種なので、産地品種銘柄と産年をそろえてから比べます。
出典
- 公的機関 佐々木武彦ほか(宮城県古川農業試験場研究報告 第2号)(1993) 水稲新品種「ひとめぼれ」について
- 論文 新田洋司ほか(茨城大学農学部、日本作物学会関東支部会報)(2014) 国内産銘柄米における理化学的特性と構成成分間の関係