炊飯器の内釜で米を洗ってはいけない?
洗う・浸す
洗ってよいかどうかは、機種の取扱説明書で分かれます。可否を決めているのは内釜の内側の加工と付属品の指定で、味の差として測られた話ではありません。
言われていること
「内釜で洗うと内側の加工が傷む」という注意が、家電の解説記事や店頭で語られます。一方で内釜での洗米を前提にした付属品を添えている機種もあり、機種によって言われ方が正反対になるため、炊飯器にまかせる人ほどこの食い違いに当たります。洗い桶をもう一つ出すかどうかという、台所の段取りの話でもあります。
測るとどうか
可否は機種ごとの取扱説明書で分かれ、内側の加工と付属品の指定で決まります。禁止している機種では、内釜を傷める理由が挙げられています。内釜で洗う場合と別の容器で洗った場合を食味官能試験で比べた資料は見当たらず、味の差として測られた話ではありません。数値で示されているのは器具の側だけです。
誰が・何を・どう測ったか
根拠にあたるのは機種ごとの取扱説明書で、公的機関の比較試験ではありません。農林水産省「米の調理特性」にも、日本穀物検定協会が食味ランキングで用いる試験手順にも、洗米に使う容器の指定は見当たりません。容器の違いでぬか層の落ち方が変わるのかも測られておらず、判断の材料は手元の説明書だけです。
だからどうする
手元の機種の取扱説明書で、内釜での洗米の可否を確かめます。書かれていなければ、ボウルやざるで洗うほうを選びます。洗える機種でも、力を入れて研ぐ理由はありません。無洗米にすれば無洗米で炊くで洗う工程そのものが無くなり、この問い自体が立たなくなります。内釜を使う場合も、米を入れたまま強く擦らないようにします。
まだ分かっていないこと
内釜の加工の状態が吸水や熱の伝わり方に影響するのかを測った公開データは見当たりません。洗米による傷が何回でどこまで進むのかも、炊飯器にまかせる機種を横断して公表された実測は無く、炊きムラが出たとの関係も分かっていません。容器の違いが味に出るのかも測られていません。説明書の記述そのものが年式で変わります。