ワルナスビ
よく見る外来の草
触れたときの扱い: 素手で触らない / 見ごろ: 夏(7〜8月)
茎にも葉の主脈にも、黄褐色の鋭い刺が並びます。花はナスをそのまま小さくした形で、実は黄色く熟しますが、株全体にソラニンを含むため素手ではつかまない草です。
ここだけ見る(決め手)
刺の付く場所で決まります。茎の稜と、葉の表裏に走る主脈の上に、黄褐色で先の尖った刺が並び、指で撫でると引っかかります。花は白から淡い紫の星形で、中央に黄色い葯が筒のように集まり、ナスの花を小さくした姿です。実は熟した状態で直径1.5cm前後の球形で、緑から黄色へ変わって光沢が出ます。国立環境研究所の侵入生物データベースは北アメリカ原産としています。
いつ、どこに出るか
花の盛りは7〜8月で、実は秋まで枝に残ります。侵入生物データベースは明治時代の侵入としており、いまは牧草地や休耕田、河川敷、公園の隅のような日当たりがよく土がかき混ぜられる場所に出ます。地下茎で株が残るため、同じ場所に毎年、同じ形で出てきます。冬は地上部が枯れて姿を消し、春になると太い芽が地面から立ち上がります。
よく似た草との違い
同じナス科の在来種と紛れます。イヌホオズキは刺がまったくなく、実は黒く熟して房で下がります。ヒヨドリジョウゴは全体に軟毛が生えますが刺はなく、実は赤く熟します。ワルナスビの決め手は茎と主脈に並ぶ刺の一点で、これは茎の表皮からできる皮刺と茎針の皮刺にあたります。花だけを見るとナスやジャガイモの花とも似るため、手を近づける前に茎を確かめます。
触れたらどうなるか
素手でつかむ場所がありません。茎と葉の主脈に並ぶ刺は乾いた株ほど硬く、握ると刺さって折れた先が残ることがあります。葉と未熟な実にはソラニンが含まれ、侵入生物データベースも有毒として挙げています。汁が皮膚から入って起きる炎症は特に知られていませんが、黄色い実を口に入れる誤りのほうが重く、子どもが拾う場所では子どもが実を口に入れたときを先に読みます。
増え方
地下茎と種子の両輪で増えます。侵入生物データベースは、地下茎の1cm以下の断片からも再生することを挙げています。地上部を刈っても地中の茎は残り、同じ株から新しい芽が立ち上がります。実の中には細かい種子が詰まり、土や機械に付いた根の断片が運ばれると、新しい場所で株になります。なお外来生物法の特定外来生物には指定されておらず、運搬そのものを禁じる規定はありません。