オオブタクサ
よく見る外来の草
触れたときの扱い: 樹液・毛・汁に注意(触れたら洗う) / 見ごろ: 秋(9〜11月)
掌のように三つから五つに裂ける大きな葉が目印です。河原で人の背を越えて立ち、秋には穂になった雄花を垂らして、風に花粉を送ります。
ここだけ見る(決め手)
掌状に3から5つに裂ける大きな葉が決め手です。葉は向かい合って付き、縁に細かい鋸歯があり、下の葉ほど大きくなります。茎は2mから3mに達し、太いものは指ほどの直径になります。秋には枝の先に穂状の雄花が垂れ、その下の葉の付け根に目立たない雌花が付きます。葉の裂け方と穂の垂れ方の二つで確かめます。
いつ、どこに出るか
花は8月から10月に開き、秋のあいだ花粉を出し続けます。出る場所は河原、川沿いの空き地、湿った休耕地で、環境省の生態系被害防止外来種リストは重点対策外来種として湿地や河原を問題になる環境に挙げています(2015.3.26版、別名クワモドキ)。増水で土がむき出しになった河川敷では、ひと夏で人の背を越えます。
よく似た草との違い
同じ属のブタクサとは、大きさと葉で分けます。ブタクサは高さ1m前後で、葉が細かく羽状に裂けるのに対し、こちらは2mを超え、葉は掌状に3から5裂します。どちらも風で花粉を飛ばす草で、環境省が秋の花粉として挙げるのはこの属です。虫に花粉を運ばせるセイタカアワダチソウとは、この点で立場が違います。
触れたらどうなるか
葉と茎に触れて肌が荒れた報告があるため、触れたら洗う扱いにしています。茎と葉には短く硬い毛があり、半袖で茂みをかき分けると腕に細かい傷が残ることがあります。キク科の抗原による荒れ方はセスキテルペンラクトンに、飛んできた花粉で顔や首だけが赤くなる形も同じ項に置きました。触れたらこすらずに洗い流します。
増え方
種子だけでふえる一年草です。一株が作る種子は多く、実は堅い殻に包まれて水に浮き、増水のたびに川下へ運ばれて新しい砂の上で芽を出します。土の中で何年も発芽する力を保つことが知られており、いったん茂みのできた河川敷では刈られても翌年また立ちます。上流から流れてくるかぎり、同じ場所で繰り返し出ます。