セイタカアワダチソウ
よく見る外来の草
触れたときの扱い: 樹液・毛・汁に注意(触れたら洗う) / 見ごろ: 秋(9〜11月)
秋の花粉症の原因と誤解されますが、花粉は風で飛びません。虫が運ぶ花で、遠くまで花粉を送るのは同じ空き地に立つオオブタクサやヨモギのほうです。
ここだけ見る(決め手)
2mから3mまで立つ茎と、秋に横へ広がる黄色い円錐形の花のかたまりで決まります。小さな頭花が枝の上側に並んで付き、房全体が片側へ傾きます。茎は分かれずに上まで葉が付き、葉は細長く、縁に浅い鋸歯があり、三本の脈が目立ちます。花粉を虫に運ばせる花なので、蜜に集まるハチやチョウも手がかりになります。
いつ、どこに出るか
花は9月から11月で、空き地、河川敷、線路脇、造成して放ってある土地に帯をつくります。春から夏は緑の茎だけで伸び続け、日が短くなってから花芽を作るため、目に付くのは秋だけです。環境省の生態系被害防止外来種リストでは重点対策外来種に挙げられています(2015.3.26版、別名セイタカアキノキリンソウ)。
よく似た草との違い
秋の花粉症と結びつけるなら、分けるべき相手は風で花粉を飛ばす草です。オオブタクサは掌状に裂けた大きな葉と、穂になって垂れる雄花、ヨモギは裏の白い葉と、目立たない小さな花で、どちらも花粉を風に乗せます。環境省が秋の花粉として挙げるのもこの系統で、この草の名前はそこに入っていません。
触れたらどうなるか
葉と花に触れて手や顔が荒れた報告があり、触れたら洗う扱いにしています。キク科のセスキテルペンラクトンという抗原を含み、花の時期には露出した顔や前腕だけが赤くなる形で出ることが知られています。仕組みはセスキテルペンラクトンにまとめました。茎を折ったときの汁が付いた場合も、こすらずに流水で洗い流します。
増え方
地下茎と種子の両輪でふえます。地下茎は横に伸びて一株から何本もの茎が立ち、数年で帯になるまで広がり、冠毛の付いた種子は風で新しい空き地へ移ります。根から周りの植物の発芽を抑える物質を出すことも報告されており、一種だけの茂みを作りやすい理由に挙げられます。同じ場所に長く居続けると勢いが落ちることも観察されています。