セイヨウタンポポ

よく見る外来の草

触れたときの扱い: 樹液・毛・汁に注意(触れたら洗う) / 見ごろ: 一年中

外側の総苞片が下へ反り返るのが目印です。ただし国立環境研究所は在来種との雑種が多いと報告しており、この一点だけで外来と決めることはできません。

ここだけ見る(決め手)

花の下を包む総苞を見ます。外側の片が下へ反り返って茎に付くのがこの草の形で、在来種では反り返らずに寄り添います。ただし国立環境研究所の侵入生物データベースは「日本でみられるセイヨウタンポポの8割以上は在来タンポポとの雑種との報告がある」としており、総苞の形だけで在来か外来かは決まりません。頭花の作りと合わせ、手がかりの一つとして扱います。

いつ、どこに出るか

花期は春が中心ですが、真夏と真冬を除けばいつでも咲いている株が見つかります。在来種が春だけ咲いて夏に地上部を枯らすのに対し、この草は秋にも咲いて種子を作るため、見ごろを一年中としています。出る場所は芝地、河川敷、駐車場の隅、街路樹の根元で、人が踏んで土が固く裸になったところほど多くみられます。

よく似た草との違い

在来のカントウタンポポとカンサイタンポポが相手です。どちらも総苞の外片が反り返らず、頭花にぴたりと付く点でひとまず分かれますが、雑種では反り返りの程度が中間になります。花の色と大きさでは分けられません。同じ黄色い頭花のノゲシとは、葉が根元だけに集まり、枝分かれしない茎の先に一つだけ咲く形で切り分けます。

触れたらどうなるか

茎や葉を切ると白い乳液が出ます。手に付いたまま置くと茶色く染まり、人によっては赤みが出ることがあるため、触れたら洗う扱いにしています。汁の扱いは白い乳液にまとめました。花粉と葉に含まれるキク科の抗原で手や顔が荒れる例も知られており、その仕組みはセスキテルペンラクトンの項にあります。

増え方

受粉しないまま種子を作る性質があり、一株だけでも綿毛の球ができます。種子は冠毛で風に乗り、舗装の割れ目のような小さな土の穴にも入ります。根は太く地中深くまで伸び、上を刈られても残った根から葉を出し直します。環境省の生態系被害防止外来種リストでは「外来性タンポポ種群」として重点対策外来種に挙げられています(2015.3.26版)。