ナガミヒナゲシ

よく見る外来の草

触れたときの扱い: 素手で触らない / 見ごろ: 春(3〜5月)

橙色の四弁花と、名前のもとになった細長い実で決まります。国立環境研究所は地中海沿岸が原産で、1960年に東京で確認されたとしています。

ここだけ見る(決め手)

薄い橙色の四弁花と、そのあとに立つ細長いさく果で決まります。国立環境研究所の侵入生物データベースは、さく果を長さ2cmほど、幅はその2分の1から3分の1とし、種子の表面に網目模様があると記しています。花は開いて短い日数で散り、実だけが茎の先に残るため、花期を過ぎても細い実で判別できます。

いつ、どこに出るか

花は3月から5月で、道路の分離帯や歩道の植え込み、空き地に出ます。国立環境研究所の侵入生物データベースは1960年に東京で確認されたとしており、その後は道路沿いに帯状に分布を広げたことが各地の調査で報告されています。車の通る縁石ぎわや中央分離帯など、人の手が入りにくい細長い土に集まります。

よく似た草との違い

同じ橙色のケシの仲間とは、実の形で分けます。園芸のヒナゲシやアイスランドポピーは実が丸みのある壺形で、花も大きく色数が多くなります。この草は花の直径が3から6cmほどで色が橙一色、実が細長い円筒形です。葉は細かく裂けて白っぽい毛があり、同じ道端のハルジオンの柔らかいロゼットとは手ざわりが違います。

触れたらどうなるか

茎や葉を切ると出る乳液が肌に付くとかぶれることがあるとして、複数の自治体が手袋を着けて扱うよう注意喚起しています。花や実に触れただけで起きた報告は見当たりませんが、折れた茎に触れる場面が多いため、素手で触らない扱いにしています。汁の扱いは白い乳液に、荒れ方の型は刺激性接触皮膚炎にまとめました。

増え方

種子だけでふえます。さく果は熟すと上部の縁に穴が開き、風で揺れるたびに細かい種子がこぼれる作りで、こぼれた種子は靴底や自転車の泥、車のタイヤについて道沿いに運ばれます。秋に芽生えてロゼットで冬を越し、翌春に咲きます。外来生物法の特定外来生物には指定されていないため、特定外来生物の運搬の制限はかかりません。