オニノゲシ
秋冬に見る草
触れたときの扱い: 素手で触らない / 見ごろ: 一年中
葉の縁の刺が鋭く、素手でつかむと痛い草です。ノゲシによく似ますが、硬く光る葉と、茎を丸く抱く耳のような葉の付け根で見分けられます。
ここだけ見る(決め手)
葉の縁に並ぶ鋭い刺と、茎を丸く抱く耳のような葉の付け根が決め手です。葉は厚く表面が光り、手の甲を当てると引っかかる硬さがあります。頭花は直径2cmほどの黄色で、タンポポに似た舌状花だけが集まります。上の葉ほど付け根の耳が目立つため、花より先に茎に付く葉の付け根を見ます。刺のある草なので、葉を裏返さず、茎に沿って上から目で追います。耳の丸みは茎を包む輪郭として、離れていても見えます。
いつ、どこに出るか
都市部では一年中どこかで咲いています。もともとは春から秋に咲く草ですが、秋に芽生えた株がロゼットのまま冬を越し、暖かい日には冬にも花を開くため、真冬の街でも黄色い花が残ります。黄色い花に会えるのは暖かい日の日中で、冷え込んだ日は地面に伏せたロゼットの葉だけが残ります。出る場所は造成地、駐車場の隅、空き地、街路樹の根元で、日当たりがよく土が動かされたところに集まります。
よく似た草との違い
分けるのはノゲシです。ノゲシの葉は柔らかく、付け根が三角形にとがって茎を抱くのに対し、こちらは葉が硬く、付け根が丸い耳になって茎を包むように付きます。刺の強さも違い、ノゲシは指で握れる程度、この草は握ると刺が皮膚に立つほどです。花はどちらも黄色で紛れるので、葉の付け根だけを見て決めるのが早道です。
触れたらどうなるか
葉の縁の刺と、茎や葉を切ると出る白い乳液の二つがあるため、素手で触らない扱いにしています。刺は硬く先が細く、握ると皮膚に刺さって細かい傷になります。乳液は肌に付くと人によって赤みやかゆみが出ることがあり、キク科の汁としての扱いは白い乳液にまとめました。付いたらこすらずに流水で洗い流します。
増え方
冠毛の付いた種子が風で運ばれます。頭花が終わると白い綿毛の球になり、乾いた日にほどけて細かい種子が飛びます。株は一年から越年で、切られても根元から新しい茎を出して咲き直すため、刈られる場所ほど低い株が残ります。土が新しく動いた場所に真っ先に入る草で、ヒメジョオンと同じ顔ぶれで並ぶことが多くみられます。