コセンダングサ

秋冬に見る草

触れたときの扱い: 樹液・毛・汁に注意(触れたら洗う) / 見ごろ: 秋(9〜11月)

黄色い頭花に、花びららしい花びらがありません。実は先が2〜4本に分かれ、逆向きの刺で服や靴下にしっかり刺さります。

ここだけ見る(決め手)

花で決まります。キク科の頭花でありながら周りを縁取る舌状花を欠き、黄色い筒状花のかたまりだけが立ちます。実は熟すと黒褐色の細い棒になり、先端が2〜4本に分かれ、その先に逆向きの小さな刺が並びます。国立環境研究所の侵入生物データベースは、この2〜4本という分かれ方まで記録しています。草丈は50cmから1mほどで、茎は四角ばります。

いつ、どこに出るか

花は9月から11月、実は花のあと順に熟して冬の入口まで立ち続けます。生えるのは日当たりのよい道端、空き地、河川敷、駐車場の縁で、人の通り道に沿って帯状に並ぶことが多い草です。国立環境研究所の侵入生物データベースは北アメリカ原産で江戸時代の渡来としており、街では歩道と植え込みの境目のような踏まれ気味の土でよく育ちます。

よく似た草との違い

よく並ぶのはアメリカセンダングサ(Bidens frondosa)で、頭花の下に葉のような大きな苞が放射状に張り出します。環境省のリストではその他の総合対策外来種に挙がる草です。コシロノセンダングサは同じ形の頭花に白い舌状花を4〜5枚つけ、遠目には白い小菊に見えます。苞の大きさと、白い花びらの有無の二点で三者は分かれます。

触れたらどうなるか

問題は果実の刺です。先の分かれた実が靴下やフリースへ深く刺さり、引き抜くと繊維が持ち上がります。無理に引かず、刺さった向きに沿って戻す方向へ抜くと傷みが少なく、細かい残りは衣類用の粘着クリーナーで剥がします。指に入った刺は浅いものが多く、見えるうちに抜いて洗います。葉と茎の汁はキク科のもので、繰り返し触れる人ではアレルギー性接触皮膚炎の報告があります。

増え方

運ぶのは風でも鳥でもなく、通りかかった人と動物です。実の刺は繊維に食い込む向きに並び、一度ついた実は歩くほど奥へ入ります。歩道沿いに列を作って生えるのは、人の脚が運んだ実がそのまま落ちた跡だからです。一株の実の数は多く、草むらを一度横切っただけで数十本が服につくことも起こります。アレチウリのように面で覆うのではなく、線に沿って伸びる広がり方です。