ライフジャケット
ライフジャケットは、2018年から小型船舶の乗船者に原則着用が義務付けられている


見分け方
海中に転落したとき浮力を確保する装備です。ベストタイプ(固形式)は常に浮力材が入っていて確実で、首を包む首部保護型は頭を水面上に保ちやすいとされます。膨張式(ウエスト・肩掛け)は動きやすく夏でも暑くないのが利点で、水に落ちるとボンベで膨らみます。国土交通省の基準では、水中での浮き上がる力が7.5kg以上あり、顔を水面上に保てることが求められます。
危険・注意
2018年2月から、小型船舶の船室外甲板上では原則として乗船者全員の着用が義務です(船舶職員及び小型船舶操縦者法)。着用させなかった船長には違反点数2点が付き、国土交通省は着用で海中転落時の生存率が2倍以上になるとしています。堤防や磯では法的義務ではありませんが、消費者庁によると、釣り中の海中転落での死亡・行方不明率は非着用が約46%、着用は約19%でした。
対処
船に乗るなら、国土交通省の型式承認を示す「桜マーク」付きを選んでください。これが無いものは船では義務を満たしません。膨張式はボンベと作動装置に寿命があります。ボンベは使用後に必ず交換、未使用でも数年ごとに点検してください。子ども用はサイズを体重で選び、股ベルトのあるものを—— 無いと水中で頭から抜けます。消費者庁は、ベルトが緩い・大きすぎると口が水面上に出ないことがあると実験で確認しています。
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プールに落ちて確かめたライフジャケットの効き方
実際に落ちて試している
海上保安庁の防災基地のプールで行われた着用講習の記録で、膨張式の腰巻きと肩掛け、それにベストタイプを着て実際に飛び込んでいる。膨張式は想像以上にパンパンに膨らんで体は浮くものの、落ちた瞬間は声が出せず、顔に水がかかって口にも入ると報告している。長靴に水が入ると重くて泳げないことも実感している。
タイプごとの浮き方の違い
腰巻きは膨らんでも体勢が安定せず、浮いた姿勢を保つのが難しい(一度安定すれば浮いていられる)。肩掛けは顎が上がって頭が楽になる。ベストは安定感がまるで違い、飛び込んでもすぐ落ち着いたという。ベストタイプは意識がなくても上を向く構造だと説明されていて、一番確実なのはベストだろうという結論になっている。
着け方で結果が変わる
ベルトは締めすぎると膨らんだ浮力体が脇に挟まる形になるので適度に、やや緩めのほうが脇の下まで浮力が入る。カッパの中に着ると中で膨らんでしまうため、必ずウェアの上から着ける。手動で開くための引き手は、出しすぎると引っかかる。ベルトを留めずに掛けただけの状態も試しているが、飛び込んだ瞬間に外れそうになり、必ず正しい状態で着けるよう念を押している。
日々の点検
着用前の点検も見せている。ボンベに錆がないか、しっかりねじ込まれているか、未使用を示す緑の表示とピンが外れていないかを確認する。メーカーはボンベを3年で交換としている。ベルトのマジックテープが緩んできたら、移動中に外れる恐れがあるので替えどき。洗ったあとの畳み方を間違えるとねじれたまま膨らむため、メーカーが出している折り方の動画を見ておくよう勧めている。
出典
- 公的機関 消費者庁 水辺のレジャーではライフジャケットを正しく着用しましょう(Vol.663)
- 公的機関 国土交通省 海事:ライフジャケットの着用義務拡大
- 公的機関 国土交通省 海事:ライフジャケットの安全基準と技術基準
- 公的機関 海上保安庁 1.ライフジャケット|ウォーターセーフティガイド
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