肌の科学図鑑 | オトモマッスル

波長の違いで肌へ届く深さや炎症の起こり方が変わります

UVA・UVB
写真: Lashb007 / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)

しくみ

紫外線は波長でUVA・UVB・UVCに分かれ、WHOはUVAを315〜400nm、UVBを280〜315nmとしています(日本皮膚科学会は境界を320nm)。地表に届く紫外線の約95%はUVAです。UVBは表皮までにとどまってDNAを直接傷つけ、UVAは真皮まで届いて活性酸素を介した酸化的な損傷を起こすとされます。日焼けの赤みの責任割合は、日本皮膚科学会がUVBが7〜8割、UVAが2〜3割と見積もっています。

スキンケアとの関わり

日焼け止めのSPFはUVB、PAはUVAへの防御効果の表示です。光老化への影響はUVBが強い一方、UVAも無視できないと日本皮膚科学会は述べています。ブラジルの皮膚科の実験では、UVBはどのガラスも遮った一方、UVAは通常のガラスで74.3%が通り、合わせガラスでは遮られました。窓際の室内でもUVAを浴びうると考えられます。ただし必要な対策は肌質や生活環境で異なり、一律には言えません。

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紫外線にはUVA・UVB・UVCの3種類がある

太陽光に含まれる紫外線は波長によってUVA・UVB・UVCの3種類に分けられており、このうちUVCはオゾン層で吸収されるため地表にはほとんど届かないとされています。日常生活で肌に関わってくるのは主にUVAとUVBの2種類です。地表に届く量としてはUVAの方が多く、UVBは季節や天候によって量の変動が大きいとされています。

UVBは表皮に、UVAは真皮に影響が及ぶ

UVBは主に肌の表皮に届き、細胞にダメージを与える性質が強いとされ、日焼けによる赤みや炎症に関わると考えられています。一方UVAは波長が長いため肌の奥にある真皮まで届き、肌の弾力を支えるコラーゲンやエラスチンにダメージが積み重なることで、しわやたるみといった変化につながると考えられています。この違いから、UVBは肌の表面が受けるダメージ、UVAは肌の奥にじわじわ蓄積していくダメージとして説明されることが多いようです。

SPFとPA、それぞれが防ぐ紫外線の種類

日焼け止めのパッケージにあるSPFはUVBを防ぐ目安、PAはUVAを防ぐ目安として表示されています。SPFの数値は、紫外線を浴びてから肌が赤くなるまでの時間をどれだけ延ばせるかという考え方にもとづくもので、数値が高いからといって紫外線を完全に防げるわけではないとされています。PAは+の数で防御の程度が段階的に示されており、UVA対策を意識する場合はこの表示も選ぶ際の目安になるようです。

紫外線は天候や場所を選ばず降り注ぐ

紫外線は晴れの日に限らず、曇りの日や屋内でも降り注いでいるとされています。特にUVAは雲や窓ガラスを通り抜けやすいため、屋内で過ごす時間が長い日でも肌への影響が積み重なっていく可能性があると考えられています。このため、天気や外出の有無にかかわらず日常的に紫外線対策を続けることがすすめられているようです。

出典: こばとも先生のスキンアカデミー【こばとも皮膚科】(YouTube)で動画を見る ▶

出典

  1. 公的機関・英語 World Health Organization(2016) Radiation: Ultraviolet (UV) radiation
  2. 公的機関 日本皮膚科学会 Q3 UVBとUVAはどう違いますか?
  3. 公的機関 日本皮膚科学会 Q12 サンスクリーン剤の性能表示
  4. 論文・英語 Duarte I, Rotter A, Malvestiti A, Silva M(2009) The role of glass as a barrier against the transmission of ultraviolet radiation: an experimental study

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