光老化
紫外線の蓄積で起こる、加齢とは別のしわやたるみです


図: オトモシリーズ(オトモシリーズで作成した図)
しくみ
光老化は、紫外線を浴び続けて起こる変化で、加齢による老化に上乗せの形で進みます。日本皮膚科学会は、加齢では皮膚の厚さや色が薄くなる方向に進むのに対し、光老化は防御反応で皮膚が厚くゴワゴワになり色も濃くなると説明します。真皮の弾性線維が壊れる光線性弾性線維症も、加齢だけでは起こらないとされます。2025年の総説は、紫外線による細胞外基質(コラーゲンなど)の劣化を光老化の大きな要因の一つと整理します。
スキンケアとの関わり
オーストラリアで55歳未満の903人を、日焼け止めを毎日使う群と使いたいときだけ使う群に分けた試験では、光老化の進みが毎日群で24%少ない(相対オッズ0.76)結果でした。ひふのクリニック人形町の動画では、ガラスを通るUVAを浴び続けたトラック運転手の顔の片側だけにしわが深く出た写真が紹介されています。著者は、欠けたデータや検出力の限界も述べています。個人差もあります。
解説動画
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【肌が老ける本当の理由】老化の80%は紫外線!?“光老化”の正体とは
光老化と自然老化の違い
肌の老化には、年齢を重ねることで起こる自然老化と、紫外線を浴び続けることで起こる光老化があります。皮膚科の臨床では、シワやたるみといった肌の変化の多くに紫外線が関わっていると考えられており、加齢そのものよりも紫外線の影響の方が大きいと紹介されることがあります。日焼け止めを使わずに紫外線を浴び続ける習慣が長く続くほど、光老化はゆっくりと進んでいくとされています。
UVAが真皮に与える影響
UVAは波長が長く肌の奥深くの真皮まで届くため、そこにあるコラーゲンやエラスチンといった線維にダメージが積み重なっていくと考えられています。この線維が弱ることで皮膚を支える力が落ち、シワやたるみにつながっていくとされています。一方UVBは肌の表面近くで日焼けによる赤みなどの反応を起こしやすい紫外線で、UVAとは肌への影響の出方が異なります。
紫外線とメラニン・シミの関係
紫外線を浴びると、表皮の基底層にあるメラノサイトが、細胞の核を守るためにメラニンを作り出します。これは本来、肌を守るための自然な反応ですが、この働きが繰り返されるうちにメラニンが蓄積していくと、シミとして目立つようになることがあると考えられています。
日常の紫外線対策の考え方
光老化は一度進んでしまうと、スキンケアだけで元の状態に戻すことは難しいと紹介されています。そのため対策としては、紫外線の強い時間帯の外出を控える、日陰を選ぶといった物理的な工夫とあわせて、UVBを防ぐ目安であるSPFだけでなく、UVAを防ぐ目安であるPAにも注目して日焼け止めを選ぶことが基本とされています。
出典
- 公的機関 日本皮膚科学会 Q5 光老化は普通の老化とどう違うのですか?
- 論文・英語 Liu E, Xue Z, Li Y, Liao Y(2025) Photoaging Decoded: Extracellular Matrix Alterations and Mechanisms via Mitogen-Activated Protein Kinase/Matrix Metalloproteinase, Transforming Growth Factor-β Pathways, and Glycosaminoglycan Metabolism
- 論文・英語 Hughes MC, Williams GM, Baker P, Green AC(2013) Sunscreen and prevention of skin aging: a randomized trial
- 動画 ひふのクリニック人形町 第54話 紫外線は百害あって一利のみ!老化と光老化は違います【紫外線対策②】
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