色素沈着
炎症のあとにメラニンが増え、跡として残る現象です


図: オトモシリーズ(オトモシリーズで作成した図)
しくみ
色素沈着は、ニキビや傷などの炎症のあとにメラノサイトが刺激され、メラニンが増えて起こると考えられています。2013年の総説は、仕組みは不明で数か月〜数年続くことがあると述べます。表皮のメラニンはターンオーバーで角層へ送られますが、真皮にまで及ぶと自然には薄れにくいことがあります。米国の真皮の色素沈着の生検95例(2026年)では、メラニンを含む細胞(メラノファージ)は角層から中央値295μmの深さでした。
スキンケアとの関わり
同じ95例の生検では、日光に当たる部位のほうが、当たらない部位より表皮の色素が強く、真皮の色素の強さも日光の当たり方と関係していました。炎症を早く落ち着かせ、その部位に紫外線を重ねて浴びないことが関わりの深いポイントとされています。赤みや炎症が長く続く場合は、自己判断でケアを続けず皮膚科を受診することが勧められています。
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色素沈着で"シミになる人"と"ならない人"の特徴を解説します。
きっかけは炎症とメラノサイトの刺激
色素沈着は、擦り傷やニキビ、日焼けなどで肌に炎症が起きたあと、その部分のメラノサイトが刺激されてメラニンを多く作るようになることで生じると説明されています。子どもの頃にできた擦り傷が茶色く残った経験を例に、外傷や摩擦といった機械的な刺激が引き金になりやすいことが紹介されています。
表皮にとどまるか、真皮まで入り込むかが分かれ目
メラニンが表皮の浅い部分にとどまっている間は、肌のターンオーバーに伴って少しずつ排出され、時間とともに薄くなっていくことがあるとされています。一方、色素が真皮にまで入り込んでしまうと自然には排出されにくく、長期間そのまま残りやすくなると説明されています。同じ色素沈着でも、色素がどの深さに達しているかによって、その後の経過が変わってくるという考え方です。
刺激を重ねるほど長引きやすい
気になる部分を掻いたり触れたりして刺激を繰り返すと、色素沈着が長引きやすくなると紹介されています。日焼けについても、紫外線という刺激を繰り返し受けることが同じような経過に関わるとされ、色素沈着が気になる部位に紫外線を重ねないことの大切さが述べられています。
気になる部分はいじらず、長引く場合は皮膚科へ
色素沈着ができた部分は、半年から1年程度、掻いたりこすったりせずに様子を見ることが一つの目安として紹介されています。もっとも、赤みや炎症が長く続く場合には自己判断でケアを続けず、皮膚科を受診することが望ましいとされています。
出典
- 論文・英語 Eimpunth S, Wanitphadeedecha R, Manuskiatti W(2013) A focused review on acne-induced and aesthetic procedure-related postinflammatory hyperpigmentation in Asians
- 論文・英語 Chung HJ, Rinck DR, Chen LC, Tahan SR(2026) Quantitative Histopathologic Analysis of Pigmentation and Melanophage Distribution in Dermal Postinflammatory Hyperpigmentation
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