関係を図にする

結びつける

用語を線でつなぎ、つないだ線に関係の名前をつける

どんな技?

紙の真ん中に主題を書き、出てきた用語を丸で囲んで線でつなぎます。大事なのは線の上に関係の名前を書くことで、「原因になる」「一部である」のように動詞で入れます。つながらない用語が残れば、そこが分かっていない箇所です。書き終えたら図を閉じて白紙に描き直し、思い出せなかった線だけを足します。道具は手描きの紙一枚で足ります。

なぜ効くのか

線を引くたびに、どの用語とどの用語が関係するのかを自分で決める必要が出ます。並んだ言葉を眺めるだけでは気づかない抜けが、線を引けない箇所として目に見える形で残ります。関係の名前を言葉にする段で曖昧な理解が表に出るため、わかった気のまま先へ進みにくくなります。ただし図にする手続きが記憶そのものを強めるとは言い切れず、効き目の幅は比較する相手で変わります。

やり方

1節か1章を読み終えた時点で、10前後の用語を書き出します。関係の強いものから線を引き、そのつど線に言葉を添えます。15分ほどで一枚を作り、そこで手を止めます。次の日に何も見ずに描き直し、元の図と重ねて抜けを見ます。この描き直しは白紙に書き出すと同じ作業になります。清書はせず、足りなかった線は同じ紙の余白へ書き足します。

はまりどころ

作図そのものに時間が溶けやすく、色分けや配置を整えはじめるとノートを美しく作ると同じ形になります。できた図を見返すだけの使い方は読み返しに近く、思い出す練習と直接比べた実験では図を作る側が及びませんでした。用語の数が増えると線も増え、一枚で扱える範囲を超えます。答えを言えるかを問われる試験の準備では、図を作って終わりにしないほうが無難です。

確かめられ方

Nesbit と Adesope 2006 の総説は、55研究5,818人から取った67の効果量をまとめ、読むだけ聞くだけの条件より成績が良い向きでした。集めたのは学校や大学で成績を測った研究で、大きさは使い方と比較相手で小から大まで幅があります。Schroeder ら 2018 のメタ分析も中程度にとどまり、Karpicke と Blunt 2011 では思い出す練習に及ばず、反論と著者の返答が同じ誌に載りました。

解説動画(海外・英語): How to Create a Concept Map/U of G Library

つながりを見せる: 大学図書館が出した2分の手引きです。概念図とは、頭の中を整理して考えと考えのつながりを目に見える形にする描き方だと定義します。使い道は三つ。思いつきを出して並べ直すこと、課題の骨組みを作ること、そして自分の知識を試して試験前の見直しに使うことです。作り方は七つの段取りで示されます。

主題から枝を出す: はじめに主題を一つ決め、それについて知っていることを出しきります。材料は講義・教科書・授業で使う資料からとります。次に出たものを大きな要点へまとめ直し、そこで描き始めます。中心に主題を置き、そこから大きな要点へ枝を伸ばし、さらにそれを支える細部へ広げていきます。

見直して足す: 一度描けたら止めずに、まだ結べるつながりが残っていないかを探して見直します。関係を示すには矢印や記号、色を使ってよいと述べます。加えて定義・式・図といった細かい中身も書き入れておくと役に立つ、と続きます。書き込む中身の面では絵と言葉を組み合わせると重なる作業です。

言えるかを問う: 最後は自分への問いです。考えどうしはどう噛み合っているか、結ぶべきつながりを結び残していないか、図は正確で筋が通っていて細かいか。学びが進んだら図のほうを書き換える。そして図を前に声に出すようにして話し、つながりを自分の言葉で説明できるかを確かめる、と結びます。