ウミタナゴ
堤防・漁港
ウミタナゴは、真冬の低水温期でも堤防でよく釣れる
見分け方
体は側扁して楕円形に近く、銀白色の体に淡い虹色の光沢が浮かびます。背びれは1つで棘条部と軟条部が連続しており、卵ではなく親と同じ姿の稚魚を直接産む卵胎生という魚の中でも珍しい繁殖形態を持ちます。似た環境にいるクロダイ(チヌ)の幼魚とは、体高の高さと口の小ささで見分けがつきます。個体によって体色が黄色みを帯びるものもあり、地域によっては複数の型がいるとされています。
釣れる時期・場所
多くの堤防の魚が動きを止める真冬の低水温期によく釣れる、数少ない魚の一つです。12月から3月ごろが最盛期とされ、水温の低い日でも防波堤の際に群れて浮いていることがあります。産卵期が近づく晩冬には、腹の大きい個体が目立つようになり、この時期の魚は特に美味とされています。夏場は深場や物陰に移動し、姿を見かける機会が減ります。
釣り方
小さめのウキ釣りか、複数のハリを付けた胴突きの多点仕掛けが定番の釣り方です。エサはアオイソメやイシゴカイを1〜2cmほどの小さめに切って使い、堤防の壁際やカキ殻の隙間を丁寧に探ると反応が出やすくなります。口が小さいので大きなエサや太いハリは避けるのがコツです。群れで行動するため、一匹釣れたら同じ場所を続けて狙うと数を伸ばせます。
食べ方
小型は唐揚げや南蛮漬け、大きめの個体は塩焼きや煮付けに向く魚です。小骨が多いので、唐揚げにする場合は骨まで食べられるほどよく揚げると扱いやすくなります。癖の少ない白身で、家庭の食卓でも受け入れられやすい味わいです。刺身にする場合は皮を引いて薄造りにすると上品に仕上がります。