粒が立つ
「粒が立つ」(米が立つ)は、粒の輪郭がはっきり見える様子です。
言われていること
「米が立ってる」は、炊き上がりがよいときの言い方です。一粒ずつの形がくずれず、粒の境目が見えるごはんを粒が立っていると言い、「米が立つ」「ごはんが立つ」とも言い換えられます。べちゃついたごはんの反対側に置かれ、おにぎりでは、ふんわり握ると米粒が立ってよくほどける、という言い方が添えられます(岩井ら 2016)。粒が大きいほど立つ、という言い方も混ざりますが、早川ら 2025 は粒の大小は関係しないと補足しています。
測った結果
早川ら 2025 は米飯の官能評価の言葉120語の中で、「粒立ちがよい」を粒の輪郭がはっきりしている様子と定義しました。機械の側では、岩井ら 2016 が飯粒を撮った画像で全粒の面積を測り、総面積値(一粒ずつが大きい)と累積度数分布の傾き(大きさがそろっている)の二つで粒立ちを数字にしています。二つの値は官能評価とよく一致したと報告されました。
測った人・対象・方法
定義は早川ら 2025 の用語体系で、32品種の炊飯米の記述評価と文献から集めた語を、専門パネルの討議で絞っています。画像解析は岩井ら 2016〜2018 の日本調理科学会大会の発表要旨で、試料数は要旨に書かれていません。2017 年の報告は浸漬不足・加水過多・炊いたあとのかき混ぜすぎ・容器詰めを、2018 年の報告はコシヒカリやななつぼしなどの品種とブレンドを比べました。
本文に出てくる道具
出典
- 論文 早川文代 ら(日本食品科学工学会誌 72巻6号)(2025) 米飯の官能評価用語体系の構築
- 論文 向峯遼・岡留博司・奥西智哉(日本食品科学工学会大会講演要旨集 71)(2024) 米飯の品温が物性ならびに機械成形特性に与える影響
- 論文 岩井美和・仲辻亮作・鈴木慎吾(日本調理科学会大会研究発表要旨集 28)(2016) 画像解析ソフトを用いた米飯の「粒立ち」の評価方法
- 論文 岩井美和・鈴木慎吾・仲辻亮作(日本調理科学会大会研究発表要旨集 29)(2017) 各種処理条件が米飯の「粒立ち」に与える影響
- 論文 岩井美和・鈴木慎吾・仲辻亮作(日本調理科学会大会研究発表要旨集 30)(2018) 画像解析ソフトを用いた米飯の「粒立ち」の評価(品種編)
- 論文・英語 Tamura M と Ogawa Y(Food Chemistry 513)(2026) Kinetic analysis of rice grain firmness during soaking and its relationship to textural-related properties
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