見分け図鑑 | オトモドリンク&イーツ

見分け図鑑・変色・分離

ホエイ(透明な水)が分離した

ホエイ(透明な水)が分離したときは、たんぱく質が酸で固まる際に押し出された水分なので、捨てずに使えます。

ホエイ(透明な水)が分離した

図: オトモシリーズ(オトモシリーズで作成した図)

判定

捨てなくていい

見分け方

自家製ヨーグルトの表面に黄色みがかった透明な液が浮く。水切りヨーグルトを作ったときに落ちるのと同じもので、たんぱく質が酸で固まったときに押し出された水分(乳清)です。乳製品の研究では、工場でつくるヨーグルトでも起きる離水(wheying-off)という欠点として扱われ、2002年の総説は原因がまだはっきりしないと書いています。

ヨーグルト
ヨーグルト写真: Roy Zuo / CC BY-SA 4.0

危険・注意

分離そのものは異常ではありません。量が多いときは、ブルガリア菌とサーモフィルス菌による発酵のしすぎ・牛乳の加熱不足・保温温度の高さ・種菌の少なさが関わることがあります。ヨーグルトを種菌の量(0.5〜4%)と保温温度(40℃と約46℃)を変えて作った2004年の研究では、種菌が少ないほど、また高い温度ほど、乳清が多く出ました。液がピンクや灰色に濁っている、異臭がある場合は分離ではなく別の問題です。

ブルガリア菌とサーモフィルス菌
ブルガリア菌とサーモフィルス菌写真: A doubt / CC BY-SA 3.0

対処

混ぜ込んで食べても、取り分けて使っても構いません—— パン生地の水分、スムージー、スープに使えます。分離を減らしたいなら、固まったら保温を止める。Matthew Cress(YouTube)は、牛乳を80℃で10〜20分保つ加熱と、発酵しすぎないことを勧めています。固まったあとに保温温度を上げた実験でも、乳清は増えました。冷蔵庫で寝かせる時間が長くても出ます。早めに食べきるのも手です。

出典

  1. 論文・英語 Lucey JA(2002) ADSA Foundation Scholar Award. Formation and physical properties of milk protein gels.
  2. 論文・英語 Soukoulis C, Panagiotidis P, Koureli R, Tzia C(2007) Industrial yogurt manufacture: monitoring of fermentation process and improvement of final product quality
  3. 論文・英語 Lee WJ, Lucey JA(2004) Structure and physical properties of yogurt gels: effect of inoculation rate and incubation temperature
  4. 論文・英語 Peng Y, Horne DS, Lucey JA(2010) Physical properties of acid milk gels prepared at 37 degrees C up to gelation but at different incubation temperatures for the remainder of fermentation
  5. 動画・英語 Matthew Cress How to get your yogurt to never separate again!