かぶせ茶
かぶせ茶は、覆いを短くかけて育てる、煎茶と玉露の中間にあたる緑茶です。
写真: Aaron Armstrong / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)味の特徴
収穫前の1週間から10日ほどだけ茶園に寒冷紗などの覆いをかけて育てる緑茶です。玉露は20日以上、煎茶はまったく覆わないのに対し、かぶせ茶はちょうど中間の期間だけ日光を遮ります。そのため渋み成分のカテキンが抑えられ、うま味成分のテアニンが残りやすくなり、煎茶よりまろやかで玉露より軽い、独特の立ち位置の緑茶になっています。三重県や鹿児島県、京都府など各地で作られており、玉露ほど高価にならないのも特徴です。
選び方
覆いをかけた日数や被覆資材の記載があれば、味の濃さの目安になります。覆う期間が長いものほど玉露に近いうま味の濃さが出て、短いものほど煎茶に近い軽やかさになります。水色は煎茶よりやや淡く黄緑がかり、玉露に似たまろやかな香りが立つものほど丁寧に覆いをかけた証です。初めて玉露系の味を試すなら、価格が手頃なかぶせ茶から入るのも一つの方法です。
向いている淹れ方
湯温60〜70℃、浸出時間は1分程度が目安です。煎茶よりやや低めの温度で淹れることで、覆い栽培によって増えたうま味成分を、渋みで打ち消さずに引き出せます。玉露のように何煎にもこだわらなくても、1煎目で十分に甘みとコクを感じられるお茶です。急いでいるときは煎茶と同じ淹れ方でも大きく崩れることはありません。
保存
光・湿気・においに弱い点は他の緑茶と共通です。密閉容器に入れて冷暗所に置き、開封後は1か月ほどで使い切るのが基本です。覆い栽培でうま味を強くした分、酸化が進むと味の落差も大きく感じられやすいので、少量ずつ買って早めに飲み切るほうが持ち味を保てます。
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