釜炒り茶
釜炒り茶は、蒸さずに鉄鍋で炒って酸化を止める、香ばしい緑茶です。
写真: Difference engine / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)味の特徴
摘んだ茶葉を蒸さずに、熱した鉄鍋で炒ることで酸化を止める製法で作る緑茶です。日本の緑茶の多くが蒸気で酸化を止める「蒸し製」であるのに対し、釜炒り茶は中国から伝わった古い製法を今に残しているとされ、佐賀県や熊本県、宮崎県など九州の一部地域で主に作られています。炒ることで生まれる香ばしい「釜香」と呼ばれる独特の香りが最大の個性です。玉緑茶と同じく精揉を行わないため、茶葉の形も丸みを帯びています。
選び方
蒸し製の緑茶に比べて渋みが少なく、水色がやや黄色みを帯びるのが特徴です。茶葉は玉緑茶と同じように勾玉状に丸まっていることが多く、香ばしい香りが強く立っているものほど、炒りの工程がしっかり行われた良品とされています。九州地方の道の駅や産地直送の通販などで見つけやすいお茶で、全国的な流通量は多くありません。
向いている淹れ方
湯温80℃前後、浸出時間は30秒から1分が目安です。渋みの成分が出にくい茶葉なので、煎茶よりやや高めの温度でも大きく崩れずに扱いやすいお茶です。香ばしさを楽しみたいときは、やや熱めの湯で手早く淹れるとよいとされています。二煎目、三煎目でも味が大きく落ちにくい扱いやすさもあります。
保存
密閉して冷暗所に置くという基本は他の緑茶と同じです。炒るという焙煎に近い工程を経ているため、蒸し製の煎茶に比べると香りの劣化がやや緩やかな傾向があるとされています。とはいえ密閉と冷暗所という基本を外さないことが長持ちのこつです。
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