茎茶(かりがね)
茎茶(かりがね)は、煎茶や玉露を仕上げる際に選り分けられる、茎や葉脈だけを集めた茶です。
写真: Rama / CC BY-SA 2.0 fr(Wikimedia Commons)味の特徴
煎茶や玉露を仕上げる工程で、葉の部分と選り分けられた茎や葉脈だけを集めて作るお茶です。もとが葉ではなく茎という副産物のような立ち位置ですが、玉露や碾茶と抹茶づくりに使われた上質な茎から作られるものは特に「かりがね」と呼ばれ、格の高いお茶として扱われています。名前は選別の際にふるいにかけて茎だけを集めることに由来するとも言われています。
選び方
葉の部分に比べて渋み成分が少なく、すっきりとした甘みと爽やかな香りが出やすいのが特徴です。石川県の加賀棒茶は、この茎茶を強めに焙じて仕上げたもので、香ばしさが加わったまったく別の味わいになります。玉露やぐり茶づくりから出る上質な茎ほど、価格の割に上品な香りを楽しめるとされています。渋みの少なさから、緑茶が苦手な人にもすすめられることがあるお茶です。
向いている淹れ方
湯温70〜80℃、浸出時間は1分ほどが目安です。急須で淹れる際、焙じたタイプ(棒茶)であれば熱湯でも渋みが出にくく、香ばしさをしっかり感じられます。茎は葉より湯に開くのがやや遅いため、通常の煎茶より少し長めに浸出時間を取ると安定します。茎ならではのすっきりした香りを活かすため、あまり濃く出しすぎないほうが持ち味が伝わります。
保存
密閉して冷暗所に置くという基本は他の緑茶と同じです。もとが茎という素材の性質上、葉だけの煎茶よりもやや保存が効きやすい傾向があるとされていますが、香りが命のお茶であることに変わりはありません。乾燥が甘いと香りが早く飛んでしまうため、開封後は密閉をこまめに確認してください。
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