玉緑茶
玉緑茶は、仕上げの精揉という工程を省くため、葉が勾玉状に丸まる緑茶です。
写真: Fanny Schertzer / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)味の特徴
製造の最終工程で茶葉をまっすぐに伸ばす「精揉」という工程を行わないため、茶葉が勾玉のように丸くよじれた独特の形に仕上がる緑茶です。見た目の特徴から通称「ぐり茶」とも呼ばれています。佐賀県嬉野や長崎県が主な産地で、精揉を省く分、渋み成分が出にくく丸みのある味わいになるとされています。中国式の製法をもとにしているとも言われ、日本の緑茶の中では珍しい系統に位置づけられます。
選び方
蒸して作る「蒸し製玉緑茶」と、鍋で炒って作る釜炒り茶に近い「釜炒り製玉緑茶」の2系統があり、店頭で見かけるのはほとんどが蒸し製です。茶葉の形がくるりと丸まっているものほど、精揉を行わない本来の玉緑茶らしさが表れています。渋みが穏やかでまろやかな味わいのため、緑茶特有の渋みが苦手な人の入口としてすすめられることもあります。産地では贈答用よりも、家庭用の日常茶として売られていることが多いお茶です。
向いている淹れ方
湯温70℃前後、浸出時間は1分ほどが目安です。丸まった茶葉は開くのに少し時間がかかるため、湯の中でじっくりほどけていく様子も楽しめます。ただし急須に茶葉を長く入れておくと渋みが出やすいので、浸出時間が来たら茶葉と湯を分けておくと安定した味になります。二煎目以降も比較的味が出やすい茶葉です。
保存
煎茶と同様に光・湿気・においに弱いお茶です。密閉して冷暗所に置き、開封後は1か月ほどで使い切るのが基本で、精揉されていない分、茶葉の表面積が大きく酸化の影響を受けやすいとも言われています。開封後はできるだけ早めに飲み切るのが安心です。
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