コット
寝袋・マット
地面から離れて眠る簡易ベッド
どんな道具?
布を張った脚付きの簡易ベッドで、地面のでこぼこや冷たさ、湿気から離れて眠れます。高さはローで十五から二十センチ、ハイで四十センチ前後。夏の熱がこもる地面や、石の多い荒れたサイトでとくに力を発揮します。
選び方
ハイタイプは下が荷物置き場になり、立ち座りも楽です。ローは重心が低く、テント内で頭上に余裕が出ます。耐荷重と本体の重さを見比べ、収納したときの長さが自分の車に収まるかも必ず確かめておいてください。
使い方のコツ
組み立ての最後は生地の張力がとても強く、脚を差し込むときに指を強く挟むことがあるので、手を置く位置に注意してください。冬は体の下を空気が流れるぶん寒いので、クローズドセルマットなどを必ず上に敷いて使います。
手入れ・注意
使用後は生地の砂を払い、湿っていれば乾かします。金具は年に一度、可動部の砂を落として動きを見ておくと長持ちします。耐荷重を超える使い方や、二人で腰かける使い方はフレームを曲げるので避けてください。
解説動画: 5000円クラスの2WAYコット3台を組み立てて寝比べる/FUKU
概要: コットは脚の付いた寝床で、地面のデコボコに影響されずに眠れるうえ収納も小さくまとまる。いちばん普及しているのは、ゆとりのあるシートにアルミ合金のフレーム、脚は3本でハイとローに高さを変えられる2WAY構造という形。この形の相場は1万円から1万5000円で、2023年にワークマンが5800円を出すまで5000円台はほとんどなかった。
5000円クラスが複数出てきた: 2024年に改めて探すと、同じ2WAY型で4990円のピースパーク、5490円のエニグマタ、同じく5490円のもう1台が手に入った。この値段で出せる理由としては、売れ残りの放出か、コットを作る工場が自前のブランドで売っているか、価格競争のために品質を大きく落としているかの3つが考えられるとして、実際に組んで確かめている。
組み立てやすさに出た差: 3台でいちばん差が出たのが組み立てだった。ピースパークは1万円クラスのものとほぼ同じ感触で、脚のレバーは固めなので、体が小さく体重をかけにくい人は苦労するかもしれない。エニグマタは生地が厚くコーティングでゴワつき、ポールが通しにくいうえ最後のはめ込みも硬い。もう1台はポールの入口が広く、シートとポールの長さのバランスもよくて一番やりやすい。
寸法と寝心地: 地面からの高さは3台とも38cm前後でほぼ同じ。幅は2台が約65cm、ピースパークだけ66cmとわずかに広く、長さはもう1台が3cmほど長い。小物入れのポケットが付くのはエニグマタだけ。シートの張りはピースパークともう1台が強めで、エニグマタはわずかに沈み込む。上で揺すってもきしんだりねじれたりせず、寝心地はどれも悪くなかった。
安いコットは買いか: 3台とも明らかな初期不良や破損はなく、5000円でも普通にキャンプで使えるという結論。家族の人数ぶんを揃えたい場合にも向く。ただし耐久性はしばらく使ってみないと分からず、不安が残るとすればフレーム。年に何十回も使う人は品質に定評のあるブランド、年に数回やお試しなら安いものという選び分けを勧めている。
解説動画(海外・英語): Airbed vs Campbed vs SIM (What should I sleep on?)/Attwoolls Outdoors
エアベッド:安くて小さいが、壊れ方が致命的: イギリスのアウトドア店による、エアベッド/コット(キャンプベッド)/インフレーターマットの比較。エアベッドは安く手に入り、収納も小さい。ただし作者の評価は辛口で、問題は構造にあるという。形を保つために内部で無数の溶着(ウェルド)がしてあるが、そのうち1か所が壊れただけで沈み、朝には床。生地が破れる・小さな切れ目が入るといった弱さもある。さらにダブルサイズだと1人が乗り降りしたり寝返りを打つたびに空気が移動して、もう1人の寝心地が崩れる(左右で気室が分かれた二気室タイプならましになる)。空気の量が多いぶん、地面からの冷えを自分の体温で温めなければならず、寒い。
エアベッドを長持ちさせる入れ方: 使うなら空気の入れ方に作法がある。いったん8割ほどまで入れて、それから最後の仕上げをする。最初から100%まで一気に硬く入れると、壁面に大きな負荷がかかって、繰り返すうちに壊れる。内蔵ポンプ付きなら、来客用のベッドとしても使えるという融通が利く。
コット(キャンプベッド):頑丈で、立ち上がりが楽: コットの長所は丈夫で安定していて、高さがあること。年配の人や体の不自由な人でも、体重を預けて押して立ち上がれる。エアベッドでは空気圧に頼ることになるのでこうはいかない。もう一つの利点がベッドの下が収納になることで、荷物を下に押し込んで足元を広く使える。弱点はインフレーターマットほど暖かくないこと(下に空間があって布1枚なので冷える)と、フレームがあるぶん重くかさばること。
作者の一番の推し:インフレーターマット: 作者の一番のおすすめは自動膨張式(セルフインフレーティング)のマット。理由は信頼性で、上下の生地が1枚ずつあるだけで、中に劣化して壊れる溶着部が無い。エアベッドのように「1か所の破損で全滅」という壊れ方をしにくい。